教え子に声をかけられた2012/12/31

先日,この冬休みに読む本を買おうと思って,大きな本屋さんへ行きました。カフェも併設されているので,今日は初めてそこに入ってお茶しました。ぜいたくなひと時^^

そこで,コーヒーが出されるのを待っていると,

「先生ですか?」

と声がしました。ビックリして振り返ると,去年までの教え子でした。転校してしまったので,会うのは3月以来です。すぐに顔も名前も思い出しました。

プライベートで「先生」と呼ばれるのには抵抗があるのですが,それ以上に,勇気を出して声をかけられるほどに社交性が身に付いていることに感動しました。

『塾の帰りに本屋に寄ったんです。今,学校はどうですか?同級生はどうですか?あいつ,大丈夫なんですか?』

と,矢継ぎ早に質問してきます。同級生の近況を知っていることから,ケータイなどで繋がっていることが伺われます。

「いろいろあるけど,大丈夫だよ。みんなも頑張ってるよ。」などと言いながら,3つ目の質問になんて考えようか必死に考えました。

---『あいつ,大丈夫なんですか?』

「大丈夫だよ。先生たちは諦めないし,働きかけてるよ。誰にでも人生の上り下りはあるし,いつでも真面目でいる必要もないでしょ。でも先生たちが何をするよりも,同級生がときどき声をかけてあげるのが一番だよ。先生たちは卒業したらお別れだけど,君たちはいつまでも付き合っていく同級生なんだから。」と伝えました。

こういう咄嗟のときにこそ,教師としての本音というか,普段の考え方やスタンスが現れてくるのだなと思いました。本人は意図していないでしょうが,教師として試されたような気がします。いつも思っていることがきちんと言えたので,今回は後悔せずに済みそうです。

子どもは,教師とではなく,同世代の仲間とともに生きていくのです。
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