【0秒】ゼロ秒思考をいろいろなところでできるように準備する2019/06/15

ときどき書いているゼロ秒思考ネタですが、ときどき出てくるということは、断続的にでも何とか続いているということです。

自分でもここまで続けられるとは思っていませんでしたので、ゼロ秒思考は自分に合っているということなのでしょう。

さて、最近の変化・状況を書いておきます。





基本的には、あいかわらずルールに忠実にやっています。

A4の裏紙を横向きにして、最初にタイトルと日付を書いています。

およそ1分間でメモを走り書きします。およそ、というのがミソですね。

だいたい25文字×4行を目指しています。



仕事中はたいてい腕時計をしているので、秒針の位置を覚えてスタートします。

家にいるときは、スマホのタイマーを使うか、壁時計をなんとなく見てスタートしています。

タイマーや時計ががなくても、100文字くらいの文量を書いていくと「だいたい1分かな?」と思えるようになりました。

とにかくスピードを上げてどんどん書き出していく、頭に思い浮かんだワードを手で文字にする、無形を有形にすることが大事だと思います。



また、そのときに使うペンはVコーンにこだわっていません。

1本だけ使ってみました。たしかにインクがどんどん出て、摩擦感、抵抗感なく書けることが分かります。手も疲れません。

しかし、ゼロ秒思考のためだけにVコーンを大量購入するのもどうかと思ってしまいました。



今はSARASAやJUICEの0.5㎜を使っています。

ふだんはSignoの0.38㎜を愛用しているのですが、インクの出方やなめらかさからゼロ秒思考ではSignoにこだわるのをやめました。

Vコーンほどではないかもしれませんが、特にストレスを感じることなく書いていくことができます。





仕事カバンには常にA4裏紙を30枚くらい入れたフォルダが入っています。

バインダーは邪魔くさいのでほとんど使っていません。たいてい平らなところがあるので、それで十分です。

立っていなければいけないときに、バインダーにはさむようにしています。



これまでは家でも仕事カバンから出してやっていたのですが、最近変えてみました。

子供たちがすこ~し落ち着いてきたので、リビングでもゼロ秒思考ができることが増えてきました。

そのために、いちいち書斎に置いてある仕事カバンを漁りに行くのも億劫です。



そこで、リビングのテレビボードにA4裏紙と0.5㎜のペンを書類トレーに入れて置くことにしました。

テーブルがあるのでバインダーはいりません。

子供たちがお絵かきしたり、子供に字を教えるのに使ったりもできます。



また同じように、ベッドにも置くことにしました。

こちらはさすがにテーブルがありませんので、バインダーが必要です。

このあいだ具合が悪くなって寝込んだ時にやってみましたが、十分にできました。



最後に、ゼロ秒思考やっているときには話しかけないようにしてくれる嫁ちゃんには、いつもいつも感謝です。


【0秒】ゼロ秒思考を特定のテーマで行うファイルを用意する2019/06/16

前回は、ゼロ秒思考のやり方の現状でしたが、今回はそのあとの話です。

本にあるルール、つまり「クリアフォルダに入れておく」、「タイトルを貼り付けておく」というのは止めました。

どうしても分類に悩んで手間取ってしまったり、雪崩を起こしてグチャグチャになるのが心配だからです。



以前の記事にも書いたように、ゼロ秒思考メモは紙ファイルに綴じています。

自分に関することを、仕事か生活か、外面か内面かという2軸にして分けました。

そして
  「仕事/外面」
  「仕事/内面」
  「生活/外面」
  「生活/内面」
という4種類の紙ファイルにしました。

表紙には、中に綴じてあるメモの種類について書いておきます。



4冊というのは、どれに入れればいいか見渡せない量ではないです。

またどちらに入れようか迷うにしても、とりあえず入れておけば、どちらかには入っているという安心感にもなります。

しっかりと綴じてあるのでバラバラになる心配はないですし、読み返しもしやすくなりました。





しかし、これ以外のファイルも存在します。

まず、「理科」のファイルがあります。

自分の専門教科ですから、一番取り組まなくてはいけないものです。

授業の反省やアイデアを中心にゼロ秒思考メモが入っています。

かつて全学年を受け持っていたことがあったので、見やすいように学年ごとに分けてあります。





つぎに、「部活動」のファイルです。

部活について一番考えるのは部活動の時間なので、部活のときに使うカバンに1冊ファイルを入れました。

試合の前のポジションについて考えたり、練習前後にどんな話をしようか考えたり、選手一人ひとりについて考えたりします。

それらをゼロ秒思考メモとして、1冊のファイルに残しています。

さすがに野球のポジションと打順を1分で決断するのは難しいですが、その根拠となる思考は数枚で仕上げています。

1塁線と3塁線だけ書いたフレームを手書きして、そこにポジションに合わせて生徒の名前を書き、打順の数字を書き加えています。

こんなこと野球を指導している先生になら一いち言わなくても分かりますよね。





それから、「ファシリテーター」のファイルです。

いつか記事にしたいと思いますが、昨年度後半から大学に何度か通って、ファシリテーターの資格を取りました。

ファシリテーションスキルだけであれば本からでも学べますが、特定分野のファシリテーターになるために、その分野の背景も勉強する必要があったのです。

その勉強のときや、各ケースを検討したり、講師として活動したりするときに、ゼロ秒思考をたくさんします。

それらを綴じるためのファイルです。

ファシリテーターとして活動するときには全ての資料が欲しいので、ゼロ秒思考ファイルも同じ大きな袋に入れて持ち歩いています。





こんな感じで、特定のジャンル、シチュエーションに限ったファイルというのが、少しずつ生まれてきています。

メモをじっくり読み返したり、順番の入れ替えたりすることに力を注ぐより、新しいメモを書いたほうがいいというのが基本ルールです。

ですから、並べ替えとか入れ替えとかの編集作業はあまりしたくないのですが、メモが増えてきたら、こういうことも必要なのかもしれません。

あるいは、しばらくはクリアファイルで貯めて行って、ジャンルとして確立されそうだなというときに紙ファイルに移行してもいいのかもしれません。

とりあえず、破綻せずに数年間続いているシステムとして、ゼロ秒思考メモを紙ファイルに綴じるのはオススメです。



【0秒】ゼロ秒思考のテーマを教育新聞から見つける2019/06/17

ゼロ秒思考はそのテーマ選びが大切です。

まずは、その時に悩んでいること、考えていることをテーマにして始めればいいと思います。

つぎに、自分の周りに目を向けていきます。周囲の人との関係であったり、ほしい物でもいいと思います。

それから、時間軸の前後に目を向けていきます。過去のことや未来のことを考えていくのです。

そうやって、自分を中心に内面に掘り下げていったり、外部へ拡大していったりすることで、相当にテーマは出てくると思います。





それでも時には「書き尽くしたな」と思うことがあります。

悩みがない人間などいないのですが、悩みと向き合い考えたくないときというのもあるものです。

ゼロ秒思考を続けていくと、ほとんどの悩みが即座に解決できて考えなくても良くなるときもあります。



そんなときには、思考停止に陥ってしまわないように、さらに目を外に向けるようにします。

そのときに便利なのが「新聞」です。

テレビのニュース等でもいいかもしれません。



メディアというのはほとんど自分とは縁遠いことが多く、考えても仕方ない、事実は事実、現実は現実と受け止めるしかないものです。

しかし、それを我が事として考えてみるのです。

自分の課題ではないのですが、もしも自分の身に起きたこと、身の回りで起きたことだとしたら?と考えていきます。

ワイドショーのコメンテーターのように、自分だったらどう考え、どう解決していくのか、ゼロ秒思考していきます。



ただし、自分のできること、自分の能力の範囲で考えることが大事です。

テレビの向こう側のことだとしても、世の中にはスーパーヒーローも超能力者もいません。人間しかいないのです。

自分にできることとして現実的に考えることが、良いトレーニングになると思います。





学校の先生であれば、当然、教育関連のニュースは気になると思います。

学校に毎日届けられるのは、何も新聞だけではありません。

ときどき学校の全職員に配られるようなリーフレットやパンフレット、校務分掌の関係で回ってくる通知文や資料があるはずです。



みなさんはどうしていますか?見るのが面倒で、さっと流し読みをして捨てていませんか?

最終的には捨てても平気なリーフレットもあるかもしれません。

しかし、その多くは各都道府県が予算をとって作成し、印刷を掛けて配っているのものです。

自分のところの教育施策の方向性や、それにまつわる考え方を知ることができる貴重な資料です。

そんなわけで、そのリーフレットを骨の髄まで自分のものにするために、目を通しながらゼロ秒思考のテーマを作っていくのです。





ちなみに、先日全職員に配られたリーフレットから、次のようなゼロ秒思考のテーマが出来ました。

 学校評議員制度を活用するには?

 コミュニティ・スクールを導入するにはどうするか?

 コミュニティ・スクールを促進していくにはどうするか?

 学校を核とした地域との連携とはどのようなものか?

 学校経営・運営ビジョンを地域と共有するには?

 地域に根差した学校とはどんなものか?

 地域学校共同活動にはどのようなものがあるか?

 地域コーディネーターの役割とは?
 
 地域連携担当教職員になったらどうするか?

 地域が学校を支援するとは?

 学校が地域を支援するとは?



A3裏表のリーフレットから、こんな感じで30枚くらいのテーマが出来ました。

深堀りしていったら、どこまでも増えていきそうなテーマが多いですね。

ほとんどが校長先生が考えるようなテーマかもしれませんが、それを自分だったら?として考えてみましょう。

もしもゼロ秒思考のテーマに行き詰まったら、こういうのもオススメです。やってみてください。

【0秒】ゼロ秒思考メモを他のものへ転用する2019/06/18

ゼロ秒思考シリーズで書いてきたことも、そろそろネタが尽きてきました。

今回はゼロ秒思考メモ用のA4裏紙の活用についてです。

A4裏紙はクリアフォルダに数十枚入れて、常に持ち歩いています。

また書斎、寝室、リビングにバインダーやトレイに入れています。

これでいつでもゼロ秒思考ができるわけです。





しかし、いつもゼロ秒思考ばかりやっているわけではありません。

他にもこのA4裏紙を使って、

 マインドマップを描く

 マンダラチャートを書く

 イメージマップを描く

 タスクリストを書く

 パワポのラフ画を描く

 ポスターのラフ画を描く

 ラクガキを描く

 子供に字を教える

 紙飛行機をつくる

なんてことにも使っています。いくつか解説します。





『マインドマップを描く』

 マインドマップは作成するのに時間がかかります。

 それと同じ時間でゼロ秒思考をやったほうが大量のアイデアが出る気もします。

 しかし、シンプルに徹した黒い字だけのゼロ秒思考メモに飽きるようなときは、

 その対極にあるマインドマップにも意味があると思っています。





『マンダラチャートを書く』

 縦2本、横2本の線を書けばマンダラチャートになります。

 それで数を制限しつつアイデアをひねり出せるのであれば、安いものです。

 8個のアイデアを出すことは、ゼロ秒思考で8回の深掘りをするようなものです。

 マインドマップのようにダラダラ書いている余裕はない。

 でもアイデアはひねり出さなければいけない。

 もしかしたらモレが見つかるかもしれない。というときに便利です。





『パワポ、ポスターのラフ画を描く』

   人に自分の考えを伝えたり、ビジュアルで浮かんできたアイデアを形にしておくのに使ったりします。

 マインドマップもそうですが、絵には力があります。文字情報以上の情報を込めることができます。

 これをやってから作業に入ると、他の人との共通理解ができている分、仕事は早くなります。

 自分だけでやる仕事でも、イメージが固まっているので迷いがなくなります。





『ラクガキを描く』

 ラクガキをすると楽しい気持ちになります。それ自体が目的のこともあります。

 よくふざけたキャラクターやかわいいイラストを描いて子供を笑わせたりしています。

 そして、そうやって磨いたスキルを手帳の挿絵や黒板の板書のときに活かせます。

 絵だけでなく、文字を書くこともあります。

 いわゆるレタリングやカリグラフィーと言われるものです。

 これも練習して習得しておくことで、手帳に使ったり、ポスターに使ったりできます。





これらはA4裏紙に書いて、ゼロ秒思考用の紙ファイルにとじています。

ゼロ秒思考ではありませんが、同じ「中間生成物」として自分が生みだしたものなので、同列に扱っています。

さすがにラクガキは綴じたりしませんが、見返す価値、記録として価値があると思えばとっておきます。

リビングで書いたメモが子供の紙飛行機にされたり、はさみの練習に使われたりすると切ないですが、ただ捨てられるだけよりはマシですかね。。。





【0秒】ゼロ秒思考メモを他の人に渡すとき2019/06/19

裏紙から情報が漏れないように気を付けましょうね
ゼロ秒思考は一人でコツコツ継続しています。

家族(嫁ちゃん)だけが唯一の理解者です。

学校ではやっている人もいなければ、知っている人もいません。



研修会などで一人でガーガー書いていると「何しているの?」と聞かれることもあります。

何人かゼロ秒思考について説明したことがありますが、その人がやり始めたという話は聞いたことがありません。

多くの人は、そっと見て、そっと視線を外しています。私も集中したいので、人目のあるところではあまりやらないようにしています。

それでも、メモを書いた裏紙を他の人に見せることはあります。

今回はひっそり密かに続けているゼロ秒思考をオープンにするときの話です。





それは、生徒指導上の問題が起きたときです。

自分にとって大きな問題や不慣れな問題が起きたときには、自分の頭と感情を整理するためにゼロ秒思考に取り組んでいます。

こうすることで、きちんと自分のなかで納得感をもって、場当たり的ではない指導ができます。

感情を込めることは必要ですが、感情に流された指導にはならなくなります。



<生徒指導が発生した時のテーマ例>

 加害生徒と被害生徒はどのような関係だったか?

 いつからこの問題は起きているか?

 問題の根本的な原因は何か?

 問題解決の落としどころはどこか?

 生徒が納得する説明は何か?

 保護者にどのように説明するか?

 指導の範囲をどこまで広げるか?

 誰先生がどの生徒の話を聞くか?

 学級の生徒にはどのように知らせるか?

 学年の生徒にはどのように伝えていくか?

といったことを、ガーガーと書いていきます。



そして、こういったメモの中から他の先生との共有が必要な情報は、手っ取り早いので見せてしまいます。

自分が生徒指導主事であったり、主事でなくとも生徒指導担当であったりする場合には、他の先生への指示や伝達にもなります。

口頭で話すだけでなく、目で見て分かるものがあると、誤解なく情報を伝えることができます。



ちょっと残念なのは、自分の手元にメモが戻ってこないときがあることです。

個人的な感情がぶつけられている可能性もあるので、誤解されそうなものは見せない、渡さないようにしていますが、

1日10枚という目標を達成するためにも、お貸ししたメモはぜひ返していただきたいところです。
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