【ドラマ】キムタク主演の『教場』を観ました。2020/01/05

「ここで生き残った者だけが、警察官になれる。」

のキャッチコピーのとおり、さすがに誰も死にはしませんでしたが、死ぬんじゃないかというくらいの緊張感はありました。



「人を傷つけたものは、人を守ることができる。私の経験からするとな。」

よく言うのは、傷ついた経験のある人間は…だと思うので、それを逆に言ってしまえるのも凄いなと思います。風間教官にいったい何があったのやら。



子どもたちが寝てくれないと、落ち着いてテレビも観れない我が家です。

嫁ちゃんと一緒に録画したものを観ました。

彼女はノートパソコンを持ち込んで、いろいろとミニ情報を流してくれました。

現代っ子のテレビの見方するな~と思いつつ、私も観終わってから少し調べてしまいました。



風間公親や四方田校長がいつも水やりしている『百日草』(ジニア)ですが、その花言葉が・・・

『不在の友を思う』、『遠い友を思う』、『別れた友への想い』

『絆』、『古き良き時代』、『いつまでも変わらぬ心』、

『幸福』、『注意を怠るな』、なんだそうです。

風間教官の過去を想像すると、何となく分かりますね。

でもなんか凄くないですか?そこまでの意図を持って、一つ一つにこだわって作っているのだなと、感心してしまいました。





【感想】

舞台が警察学校というだけでも、目新しくて興味深い設定。

サスペンスあり、人間ドラマあり、涙とちょっとした笑いのある、エンタテイメントドラマだった。

短いストーリーが積み重なっていくんだけど、最後の卒業までを描ききっていて、スピード感があり飽きなかった。

学校で生徒(子供)を教えてるのではなく、最後に社会人として、警察官として送り出すための学校だから、理不尽なほどの厳しさやプレッシャー(緊張感)があった。

中学校の先生として、こんなことはできないわけだけど、あえて言うならば、

生徒の本音、本質を引き出して、自分を表現させられるようになたらいいのかと思った。

その上で、足りないものに気づかせる教材が提供できる教師が素晴らしいというか、教師としての努力なんだろうな、なんて思った。

続編を楽しみに待つ。

【心理】フラッシュバックではなく、フラッシュフォワード2019/03/31

少しずつ【被災地】カテゴリで、東日本大震災について書いていこうと思います。

半年ほどある講座に通って、被災地支援について少し学びました。

無事に資格を取りましたが、それはスタートであって、ここから学び続けるということです。





今回は表題のとおり、「フラッシュフォワード」という用語について学んだことを紹介します。

チェルノブイリ原発事故による精神的影響を追い続けるウクライナ放射線医学研究センターに、コンスタンチン・ロガノフスキー教授(精神神経学)がいらっしゃいます。

教授は次のように述べています。

「福島で起こったことでどのような心理的影響が考えられるかと言いますと、まずはPTSDです。それは特別な形になると思います。

今回の原発事故によるものは、ベトナム戦争やイラク戦争など戦争によるものとは大きく違います。

戦争の場合、過去の経験に何度も気持ちが戻っていきますけれども、

原発事故の場合は、未来に対する不安、子どもたちに障害が起こるのではないかといったことを生涯考えるわけです。

この違いが、精神科医あるいは心理学者、カウンセラーが注目しなければならない点です。」



「フラッシュフォワード」とは、チェルノブイリ原発事故被災者に見られた心理的な現象です。

強いトラウマ体験によって過去を思い出す「フラッシュバック」ではなく、

将来への不安やおそれによるストレス状態が見られるそうです。




その他、講座のときのメモ

1 チェルノブイリの原発事故を処理した作業員に見られた。

2 彼らは過去への恐怖ではなく、被曝したことによる不安に襲われた。

3 震災によって故郷を失った=将来をイメージできなくなるストレス。他の場所なら元に戻る、もしくは想像がつく。原発事故はイメージがない。

4 ストレスから不活発症候群になり、免疫力、抵抗力が下がる。

5 震災関連死の肺炎、心疾患で亡くなる人が48%、自殺者は6%。

6 国の災害慰問金の調査で分かった。個人情報保護法のため、今までなかなか分からなかった。

7 今後の被災者、災害関連死への対応が急がれる。

【金言】雨が降れば・・・2019/03/18

Evernoteからのアイデア…

むかしむかし、メモだけして放置したノートがありました…。

そんなメモに光を当て直す作業をちょっとずつ進めます。



もう6年も前のノートから見つけたものです。

この本は読んだ記憶がないので、出所がどこかも記憶にない。

でもあの時からすでに、こういう考え方に惹かれていたのだと思います。




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ブラジルの精神科医アウグスト・クリ
『素晴らしい親 魅力的な教師』より



「晴天ばかりでなく雨の日も喜ぶ人になりなさい。

 雨が降れば耕すことができる。」



教師は理想や生きていく心構えを子どもたちに教えることができる。

やってはいけないこと

 みんなの前で叱る

 権力を振りかざす

 口やかましく言う

 子ども時代を奪う

 怒りに任せて罰する

 説明なしに制限を設ける

 見放してしまい、教えさとすことをあきらめる

 約束を守らない

 夢と希望を壊す

H30卒業文集「風は吹いている」【原稿】2019/03/01

ひこうき雲を見ると、すこし嬉しくなる
『風は吹いている』

新婚旅行でフランスへ行った。

(地球は巨大だよ)なんて思っていたが、飛行機で半日で行けてしまって、(案外小さいのかも)なんて思い直したことがあった。

ちなみに東京→パリ間は12・5時間、パリ→東京間は12時間で、少し速くなる。

地球が自転しているから?いいや、この差は偏西風によるものだ。



風はどうして吹くのだろう。

地球は自転しているので、昼間の地表は太陽に照らされて暖まり、温度差を作り出す。

温度差は気圧の差となり、その差を埋めようと空気が動き出し、風が生じるのだ。



海はどうして波があるのだろう。

風も原因の一つである。地球のどこかでいつも風が吹いていて、海水を動かしている。

もう一つは月の引力だ。それで海水を引き上げて満潮になる。

地球は自転しているので反対側も遠心力で満潮になる。

その中間が干潮になり、その差で波が生じるのだ。





地球は巨大である。

空気も海水も重力によって大地に押し付けられている。

さらに地球は自転している。

動いている空気にも、動いている海水にも、それとは逆向きの摩擦力が生じている。

つまり風も止んでしまうし、波も収まってしまうはずだ。

地球が自転しているから動くのに、地球が自転しているから止まってしまう。

地球とは矛盾に満ちた星なのかもしれない。



動き出そうとする者がいると、それを止めようとする者が現れる。

平和の大切さを学んだ人類が、それでもまだ戦争を起こそうとする。

原発事故を経験した日本人が、それでもまだ原発を再稼働しようとする。

明日を夢見て、希望を語る者がいると、昨日を悔やみ、絶望を嘆く者がいる。

人間とは矛盾に満ちた生き物なのかもしれない。



しかし、地球の自転は止まらない。

宇宙がほぼ真空で、地球との間には摩擦が働かないからだ。

人類の歩みは止まらない。

人間の想像力がほぼ無限で、他者との間には摩擦が働かないからだ。

それならば、私たちはどうだろうか。あなたはどうだろうか。



求められるのは、想像力である。

戦争を求める者の心には何があるのか。

原発再稼働派の人たちの目的は何なのか。

もしかしたら方法論が違うだけで、希求する目的は同じなのかもしれない。

ならば、想像力というハンマーで、その間の壁を壊すことはできないだろうか。

溝を埋めることはできないだろうか。橋を作ることはできないだろうか。



風も波も、私たちを脅かす災害になる時もあれば、私たちを癒すやさしさにもなる。

言葉も刃も、私たちを傷つける時もあれば、私たちを笑顔にするときもある。

方法も目的も、私たちの想像力ひとつで、全然違った未来をもたらしてくれるはずだ。


 
向い風が吹いているのか、私たちが走り続けているのか。

足を止めてはならない。いつだって風は吹いているのだから。

卒業おめでとう。

【詩】 「学ぶ」 谷川俊太郎2019/01/27

青空の青って一人一人違うよね、きっと。
「学ぶ」  谷川俊太郎


あなたは学ぶ
空に学ぶ
空はすでに答えている
答えることで問いかけている


わたしは学ぶ
土に学ぶ
隠された種子の息吹
はだしで踏みしめるこの星の鼓動


あなたは学ぶ
木に学ぶ
人から学べぬものを
鳥たちけものたちとともに学ぶ


わたしは学ぶ
手で学ぶ
石をつかみ絹に触れ水に浸し火にかざし
愛する者の手を握りしめて


あなたは学ぶ
目で学ぶ
どんなに見開いていても見えぬものが
閉じることで見えてくること


わたしは学ぶ
あなたから学ぶ
わたしと違う秘められた傷の痛み
わたしと同じささやかな日々の楽しみ


わたしたちは学ぶ
本からも学ぶ
知識と情報に溺れぬ知恵
言葉を越えようとする言葉の力を


そうしてわたしたちは学ぶ
見知らぬ人の涙から学ぶ
悲しみをわかちあうことの難しさ


わたしたちは学ぶ
見知らぬ人の微笑から学ぶ
喜びをわかちあうことの喜びを





研修会の最後に紹介されました。

本で読んで知っている詩ではありましたが、久しぶりに読んでみると、そして今回の研修のあとで読むと、非常に深く感じることができました。

というわけで、自分のブログにも記録として残しておきます。

こういういいものは自分の手元、つまり手帳とかに挟んでおきたくなります。
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