読書「理科授業 成功の極意」 ― 2013/09/05

夏休み中に読んだ本の紹介です。
『スペシャリスト直伝! 理科授業 成功の極意』
大前暁政/明治図書
著者の大前暁政先生は,小学校で理科教育を実践されてきた方です。現在は京都文教大学で准教授をされています。
なんで著者紹介から始まるかと言えば,大前先生は1977年生まれ…わたしと同い年だからです。
同い年で准教授…負けてる。。。と思ってしまいました。まぁ仕方がないのですが…。気を取り直して,読書記録を書きます。
http://www.nexyzbb.ne.jp/~omae/index3.htm
<目次>
Ⅰ 授業づくりの基礎・基本
1 理科授業の基本的な進め方
2 理科授業づくりの手順
3 子どもの熱中度はこれで決まる! 「優れた授業の3要素」
4 理科学習の型を使いこなす
5 授業記録と授業反省を生かす
Ⅱ 授業技術を使いこなす
1 授業の導入に動機付けをする方法
2 発問を工夫する
3 板書の仕方
4 実験ノートの書かせ方
5 観察ノートの書かせ方
6 ちょっとの工夫で授業が盛り上がる
7 特別支援教育に対応しているかどうかのチェックリスト
8 モデルを示す際のポイント
9 実物を用意してたっぷりと触れさせよう
Ⅲ 「今までにない」理科授業のつくり方
1 「新しい理科授業」づくりの原則
2 ネタをどこからとってきてどのように使ったらよいか
3 授業づくりの手順
4 エピソードを語る理科授業 「生物多様性」
Ⅳ 「子どもの学力を伸ばす」授業をつくる
1 書く活動を重視する
2 言語力を鍛えるノート指導
3 子どもの発想が豊かになる板書の工夫例
4 自由試行の導入と年間計画づくり
5 理科における「子どもを伸ばす教師の姿勢」とは何か
6 発言の取り上げ方
7 わかったつもりを防ぐ技術
8 知識・技能の活用力を伸ばす
Ⅴ ライブでわかる授業実践モデル
1 子どもの思考に沿った学習展開をとる「振り子」の授業
Ⅵ 若手教師の悩みに答える
1 実験の準備が大変なんです
2 実験中遊んでしまうんです
3 教材はどんなものを採用すればよいのかわからないのです
4 子どもが間違ったことを発表したときはどうすればよい?
5 学級通信に授業の様子をどう書くか
(読書メモ)
「言語力を伸ばすためには,自分の考えを言語化させ,書かせる作業が重要になる。」(p.96)
「同じ実験結果が出ていても,一人ひとりの解釈が異なれば,結論が違うこともありうる。」(p.99)
「自由試行を導入できる単元の条件として,
1 実験方法が限定されているが,たくさんの物が用意できること
2 物が少なくても,多様な実験方法を試すことができること」(p.108)
「『不思議を見つけ追究する心』を教師自らもち,そしてそれを子どもにもたせることができる教師でありたい。」(p.115)
「ある考えが権威付けされると,追究活動がそれ以上行えないことがある。子どもの考えは個別にほめるのが原則である。」(p.120)
「『これはそういうものなのだ』と受け入れるのなら,授業などする必要はない。」(p.123)
「実感の伴った理解まで到達させようと思ったら,実験・観察の機会をたっぷりと用意し,どうしてそうなるのかを自分で説明する活動を保障してやる」(p.126)
「同じ知識を,ほんの少し変化をつけて尋ね(中略),『もう一度考え直す』という作業を通すことで,活用力が養われていく。」(p.128)
目次だけでも,十分にサジェスチョンのある内容だと分かります。
薄い一冊で,ここまで理科教育に関するノウハウが網羅されているのも珍しい気がします。章ごとに一冊書けそうですね。
I章,Ⅱ章,Ⅵ章は若手向けです。初任者が最初に読む本としては,経験値が少なくて想像できない部分があるかもしれませんが,一年経験すれば理解できるところが増えるはずです。
Ⅲ章,Ⅳ章,Ⅴ章は中堅レベルです。どれも実感のあることだと思います。そしてそのための手立てが書かれています。理科教師としてさらにレベルアップしようとするのにちょうどよいと思います。
わたしも十分に理解できるし,参考になることが多々ありました。これらを自分の授業実践でどう実現していくのか,どう反映させていくのか,どう自分を変えていくのか,答えを模索することで腕が上がっていくことと思います。
『スペシャリスト直伝! 理科授業 成功の極意』
大前暁政/明治図書
著者の大前暁政先生は,小学校で理科教育を実践されてきた方です。現在は京都文教大学で准教授をされています。
なんで著者紹介から始まるかと言えば,大前先生は1977年生まれ…わたしと同い年だからです。
同い年で准教授…負けてる。。。と思ってしまいました。まぁ仕方がないのですが…。気を取り直して,読書記録を書きます。
http://www.nexyzbb.ne.jp/~omae/index3.htm
<目次>
Ⅰ 授業づくりの基礎・基本
1 理科授業の基本的な進め方
2 理科授業づくりの手順
3 子どもの熱中度はこれで決まる! 「優れた授業の3要素」
4 理科学習の型を使いこなす
5 授業記録と授業反省を生かす
Ⅱ 授業技術を使いこなす
1 授業の導入に動機付けをする方法
2 発問を工夫する
3 板書の仕方
4 実験ノートの書かせ方
5 観察ノートの書かせ方
6 ちょっとの工夫で授業が盛り上がる
7 特別支援教育に対応しているかどうかのチェックリスト
8 モデルを示す際のポイント
9 実物を用意してたっぷりと触れさせよう
Ⅲ 「今までにない」理科授業のつくり方
1 「新しい理科授業」づくりの原則
2 ネタをどこからとってきてどのように使ったらよいか
3 授業づくりの手順
4 エピソードを語る理科授業 「生物多様性」
Ⅳ 「子どもの学力を伸ばす」授業をつくる
1 書く活動を重視する
2 言語力を鍛えるノート指導
3 子どもの発想が豊かになる板書の工夫例
4 自由試行の導入と年間計画づくり
5 理科における「子どもを伸ばす教師の姿勢」とは何か
6 発言の取り上げ方
7 わかったつもりを防ぐ技術
8 知識・技能の活用力を伸ばす
Ⅴ ライブでわかる授業実践モデル
1 子どもの思考に沿った学習展開をとる「振り子」の授業
Ⅵ 若手教師の悩みに答える
1 実験の準備が大変なんです
2 実験中遊んでしまうんです
3 教材はどんなものを採用すればよいのかわからないのです
4 子どもが間違ったことを発表したときはどうすればよい?
5 学級通信に授業の様子をどう書くか
(読書メモ)
「言語力を伸ばすためには,自分の考えを言語化させ,書かせる作業が重要になる。」(p.96)
「同じ実験結果が出ていても,一人ひとりの解釈が異なれば,結論が違うこともありうる。」(p.99)
「自由試行を導入できる単元の条件として,
1 実験方法が限定されているが,たくさんの物が用意できること
2 物が少なくても,多様な実験方法を試すことができること」(p.108)
「『不思議を見つけ追究する心』を教師自らもち,そしてそれを子どもにもたせることができる教師でありたい。」(p.115)
「ある考えが権威付けされると,追究活動がそれ以上行えないことがある。子どもの考えは個別にほめるのが原則である。」(p.120)
「『これはそういうものなのだ』と受け入れるのなら,授業などする必要はない。」(p.123)
「実感の伴った理解まで到達させようと思ったら,実験・観察の機会をたっぷりと用意し,どうしてそうなるのかを自分で説明する活動を保障してやる」(p.126)
「同じ知識を,ほんの少し変化をつけて尋ね(中略),『もう一度考え直す』という作業を通すことで,活用力が養われていく。」(p.128)
目次だけでも,十分にサジェスチョンのある内容だと分かります。
薄い一冊で,ここまで理科教育に関するノウハウが網羅されているのも珍しい気がします。章ごとに一冊書けそうですね。
I章,Ⅱ章,Ⅵ章は若手向けです。初任者が最初に読む本としては,経験値が少なくて想像できない部分があるかもしれませんが,一年経験すれば理解できるところが増えるはずです。
Ⅲ章,Ⅳ章,Ⅴ章は中堅レベルです。どれも実感のあることだと思います。そしてそのための手立てが書かれています。理科教師としてさらにレベルアップしようとするのにちょうどよいと思います。
わたしも十分に理解できるし,参考になることが多々ありました。これらを自分の授業実践でどう実現していくのか,どう反映させていくのか,どう自分を変えていくのか,答えを模索することで腕が上がっていくことと思います。
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