「雪解け」2013/03/13

○○生まれの私にとって、雪は懐かしいものだ。降ると「雪かき嫌だな」と思い、降らないと「今年はまだかな」なんて思う。自分勝手でワガママなものだ。

初めて□□に来たのは、野球の練習試合のとき。夏の日差しの下、海風が吹き上げてきて気持ちのよいなか、□□のグラウンドに立ったことを覚えている。

次に□□に来たのは、地震のまえの週末。雪がとけ始めて、透き通った空気を感じながら△△からの坂を登った。「次の勤務校はここかー」と中学校の校舎を眺め、お昼を食べて、高原のドライブを楽しんで帰ってきた。

時は過ぎ、いろいろあって□□中に来たのが去年の8月でした。あの▽▽の教室で健気に頑張っている君たちに会ったのが昨日のことのようです。君たちに感心し、感謝していることがあります。

去年の文化祭の英語劇、今年の文化祭のよさこいでは、君たちの諦めないチカラを見せてもらいました。英語劇を見たのは初めてでしたし、短期間でよさこいを仕上げ、みごと文化祭を成功させたことには感心しました。

『止めるのは簡単。続けることこそが伝統につながる。』

今年から始まったバドミントン部には、君たちの熱いチカラを感じました。人数も場所も限られているなかで、新しいものを作り上げていくことはとてもエネルギーのいることです。

『諦めるのは簡単。始めることこそが革新につながる。』

理科の授業では、太陽系の天体と生物多様性の掲示を作ってもらいました。これも先生がいつかやりたいと思っていた授業。君たちのおかげで先生の夢の一つが叶いました。ありがとう。

今、屋根の雪がとけて水滴がポタポタと落ちています。
水。私にとってはとても不思議な物質です。こいつのために理系に進学し、理科教員を志したともいえます。

どうして水滴は球形になるのでしょうか?
どうして河原の石は球形になるのでしょうか?
どうして地球や太陽は球形になるのでしょうか?

『留まるのは簡単。歩み続けることこそが成長につながる。』

これからも頑張ってください。雪解けまで、あと少しです。



(平成24年度 卒業文集原稿より)

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卒業式でした。震災でたいへんな思いをした子どもたちです。高校に行っても,連絡を取り合い,声を掛けあい,助け合ってほしいと思います。先生たちに手を引いてもらうのではなく,もう自分の足で立ち上がれるようになったはずです。心から応援しています。

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