学級アルバムにデジタルポートフォリオを入れる2013/03/09

学級アルバムのDVDには,初の試みとして,生徒のポートフォリオを入れようと思っています。

道徳や学級活動,総合的な学習の時間で書いたプリントをドキュメントスキャナで取り込んで,JPEGで保存しました。(PDFよりも普及していますから。)

ほかの友達に見られるのは恥ずかしいところもあるでしょうから,これらを,生徒一人ひとりのDVDに別々に書き込もうと思っています。若干手間ですが,幸い生徒は5人しかいませんから大したことはありません(笑)

「デジタルポートフォリオ」は大学で導入され始めていて,学生と教授とのやり取り,企業への自己PRなどに活用されています。そこには大学独自のアプリケーションや,外部のサポートツールが利用されています。学生さんは,タブレットなどでいつでも自分の経歴や実績を確認したり,アピールしたりすることができます。

中学校ではまだそのようなことはできません。生徒一人ひとりにEvernoteをやらせてもいいのですが,中学校を卒業した後はアカウントの管理などフォローしてあげることができません。生徒全員がタブレット端末を持っていたり,Wi-Fi環境が整っていたりするわけではありません。

そこで次の手として,DVDに焼くことを考え付きました。将来的に自分のパソコンやタブレットを持つようになったときに,自分で自由に中学校のときの記録を利用できます。

なぜこんなことをするのか,次のような効果を期待しています。

大人になって卒業アルバムを見るのは「昔はよかったよなー」と,今の自分に自信がなかったり,精神的にちょっと疲れたときだと思います。何事もなければ,もしかしたら卒業アルバムは本棚で埃をかぶったままでしょう。

プリントには自分の感想や学んだことが書かれています。それを見返して,「中学生のときはこんなこと考えてたんだ。ガキだったなー(笑)」「オレ,昔からこんなことやってたんだな,変わってないじゃんオレ(笑)」なんていうふうに,ちょっと笑顔になれます。笑顔はチカラになります。

さらにプリントには,先生からのコメントが書かれています。それを見返して,「先生,こんなこと書いててくれたんだな。今になって意味が分かったよ(涙)」「先生,こんな俺でも応援してくれてたよな(涙)」なんていうふうに,ちょっと涙がこみ上げます。感動はチカラになります。

卒業アルバムの写真は視覚的に過去を振り返ることができます。さらに文章として,自分の書いたもの,先生からのコメントが相まって,まざまざと中学時代の記憶を甦らせてくれるはずです。

中学時代のデジタルポートフォリオが直接的に就職などに役に立つことはないでしょう。

しかし,これらの笑顔と感動がチカラ(リソース)になって,明日からの生活,社会に立ち向かっていくことができるかもしれません。そんなことを期待しています。

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