黒板消し忘れたら日直やり直し? ― 2014/10/16
理科室で授業した後,生徒がぞろぞろと理科室を出ていくとき,生徒が次のような会話をするときがあります。
Aさん「あー,○○くんが黒板消してな~い。」
Bさん「あ,ほんとだー。日直やりなおしだね~。」
とか,
Cくん「あ,○○さんが黒板消し忘れてるぞ。」
Dくん「連続○日,やり直しじゃん。あははは」
とか,
Eくん「また○○くんが黒板消してなーい。」
Fくん「いいよ,いいよ。言わないでおこう。日直やりなおしだもん。」
とかです。日直の生徒が仕事を忘れて出て行ってしまったのです。
日直の仕事として,黒板を消すというのはよくあるシステムですね。
また,黒板を消し忘れてしまうと日直をやり直しになるというルールですね。
慌てて戻ってくる生徒もいれば,すっかり忘れてしまって次の授業に行く子もいます。
代わりに消してくれればいいのですが,指摘した生徒たちも行ってしまうことがあり,残された私は「・・・。」です。
「代わりに消してくれないかな?」とお願いできることもあれば,次が給食や体育だったりすると,「いいよいいよ,早く行きなさい。」と見送ることもあります。
で,話題にしたいのは,この「日直が黒板を消し忘れたら,罰としてもう一日やり直しになる。」ことです。
私が知っている先生の多くが,このルールを使っています。
当番としての責任感を持たせるためなのだと理解しています。だから,「どうしてですか?」と聞いたことはありません。
以下は私の勝手な考え(学級経営方針)です。
うちのクラスでは,このルールを使っていません。
4月当初(黄金の3日間)に,
「日直の仕事を忘れているのに気付いたら,教えてあげるか,代わりにやってあげること。」
というルールを設定しているからです。
そのため,慌てて戻ってきた生徒からは,
「ごめーん,代わりに消してくれたの?ありがとー。」
「わりー,うっかりしてたー。助かった~。」
という言葉が出ます。
代わりに消した生徒は,
「あー,やっといたよ。だいじょぶ,だいじょぶ。」
「いいのいいの,このあいだやってもらったからさ。」
と返しています。
学級日誌には,
『日直の仕事を忘れてしまったが,声をかけて教えてくれた友達がいた。』
『友達が日直の仕事を手伝ってくれた。ありがたかった。次は忘れない。』
などの感想が書かれたりします。
ほかのクラスだと,慌てて戻ってきた生徒が,代わりに黒板を消してくれた友達に向かって,
「あー,消しちゃったの?なんでだよー,日直やり直しになったじゃないかー。」
あげくの果てには,
「あー,消された。もういいや,やんない。どうせもう一日やり直しなんだから。」
なんて言葉も出てきます。
私は教室で,「友達が困っていたら助けるのが当たり前だよね?」と話しています。
「困っていたら助けるし,忘れていたら声をかけて教えてあげる。クラスメイトとして,当たり前じゃない?」
「友達が失敗しそうになっているのを,黙ってシメシメって見てるの?そんなのおかしくないか?」
「クラスとして,みんなで日直に協力しないんだったら,先生はそのときは怒るよ。」
というような話をしています。
「もちろん,誰かがやってくれるからいいや。なんていうのはもっと怒るけどね。」
と,念のためには言っておきます。
私は「連帯責任」というのは好きではないのですが,このルールはある意味では連帯責任ですね。
ただ,「誰かが失敗したら,全員で責任を取る」のではなく,
「誰かに失敗させたら,全員で責任を取る」という連帯です。
そのほうが,クラスとしてまとまろうとするのではないかと考えています。
そしてだからこそ,自分の仕事は自分で責任をもってやろうと思うのではないか。
一度失敗したからといって投げ出したりせずに,なんとか挽回しようと頑張るのではないか。
「友達のために」「友達のおかげで」という考えになるのではないか,と考えています。
誰かに話すと,「先生は甘いんだよ。」と怒られそうですか。
自分としては,あくまでも,学級経営に対する考え方の違いだと思っています。
担任として,悩みに悩んで,考えに考えて,学級経営しているんですけどね。どうなのかなー。
Aさん「あー,○○くんが黒板消してな~い。」
Bさん「あ,ほんとだー。日直やりなおしだね~。」
とか,
Cくん「あ,○○さんが黒板消し忘れてるぞ。」
Dくん「連続○日,やり直しじゃん。あははは」
とか,
Eくん「また○○くんが黒板消してなーい。」
Fくん「いいよ,いいよ。言わないでおこう。日直やりなおしだもん。」
とかです。日直の生徒が仕事を忘れて出て行ってしまったのです。
日直の仕事として,黒板を消すというのはよくあるシステムですね。
また,黒板を消し忘れてしまうと日直をやり直しになるというルールですね。
慌てて戻ってくる生徒もいれば,すっかり忘れてしまって次の授業に行く子もいます。
代わりに消してくれればいいのですが,指摘した生徒たちも行ってしまうことがあり,残された私は「・・・。」です。
「代わりに消してくれないかな?」とお願いできることもあれば,次が給食や体育だったりすると,「いいよいいよ,早く行きなさい。」と見送ることもあります。
で,話題にしたいのは,この「日直が黒板を消し忘れたら,罰としてもう一日やり直しになる。」ことです。
私が知っている先生の多くが,このルールを使っています。
当番としての責任感を持たせるためなのだと理解しています。だから,「どうしてですか?」と聞いたことはありません。
以下は私の勝手な考え(学級経営方針)です。
うちのクラスでは,このルールを使っていません。
4月当初(黄金の3日間)に,
「日直の仕事を忘れているのに気付いたら,教えてあげるか,代わりにやってあげること。」
というルールを設定しているからです。
そのため,慌てて戻ってきた生徒からは,
「ごめーん,代わりに消してくれたの?ありがとー。」
「わりー,うっかりしてたー。助かった~。」
という言葉が出ます。
代わりに消した生徒は,
「あー,やっといたよ。だいじょぶ,だいじょぶ。」
「いいのいいの,このあいだやってもらったからさ。」
と返しています。
学級日誌には,
『日直の仕事を忘れてしまったが,声をかけて教えてくれた友達がいた。』
『友達が日直の仕事を手伝ってくれた。ありがたかった。次は忘れない。』
などの感想が書かれたりします。
ほかのクラスだと,慌てて戻ってきた生徒が,代わりに黒板を消してくれた友達に向かって,
「あー,消しちゃったの?なんでだよー,日直やり直しになったじゃないかー。」
あげくの果てには,
「あー,消された。もういいや,やんない。どうせもう一日やり直しなんだから。」
なんて言葉も出てきます。
私は教室で,「友達が困っていたら助けるのが当たり前だよね?」と話しています。
「困っていたら助けるし,忘れていたら声をかけて教えてあげる。クラスメイトとして,当たり前じゃない?」
「友達が失敗しそうになっているのを,黙ってシメシメって見てるの?そんなのおかしくないか?」
「クラスとして,みんなで日直に協力しないんだったら,先生はそのときは怒るよ。」
というような話をしています。
「もちろん,誰かがやってくれるからいいや。なんていうのはもっと怒るけどね。」
と,念のためには言っておきます。
私は「連帯責任」というのは好きではないのですが,このルールはある意味では連帯責任ですね。
ただ,「誰かが失敗したら,全員で責任を取る」のではなく,
「誰かに失敗させたら,全員で責任を取る」という連帯です。
そのほうが,クラスとしてまとまろうとするのではないかと考えています。
そしてだからこそ,自分の仕事は自分で責任をもってやろうと思うのではないか。
一度失敗したからといって投げ出したりせずに,なんとか挽回しようと頑張るのではないか。
「友達のために」「友達のおかげで」という考えになるのではないか,と考えています。
誰かに話すと,「先生は甘いんだよ。」と怒られそうですか。
自分としては,あくまでも,学級経営に対する考え方の違いだと思っています。
担任として,悩みに悩んで,考えに考えて,学級経営しているんですけどね。どうなのかなー。
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