【原稿】春休み前,生徒指導の先生の話 ― 2015/03/23

いよいよ春休みですね。1年間お疲れ様でした。
まぁ,春休みは年度の切り替えで休んでいる暇はないと思いますが,いい意味で充電して,新年度へ向けて頑張りましょう。
修了式のあとに話した,生徒指導主事としての話を挙げておきます。
実際には,式中に原稿をメモしたものを元に,後から書き起こしました。
春休み前に,生徒指導として最後の話をします。3つ,聞いてください。
1つ目は,いつも言っている「事故,怪我,事件,トラブル」についてです。
今までも繰り返し言ってきましたし,校長先生もおっしゃいました。決してないように気を付けてください。少し具体的に言います。
出掛ける時に気を付けることは2つ。分かりますか?
1つはヘルメット。もう一つは・・・?防犯ブザー。
街に出かける時,部活や塾のときも,いつでもヘルメットをかぶります。市内の中学校全部で行っていることです。
かぶっていない人がいたらその人がおかしいんです。
防犯ブザーも必ず持ち歩いてください。
スマホ・ケータイについてはどうですか?
いろいろな事件,トラブルのもとになっていますね。あなた方が何かをしでかすというよりも,トラブルに巻き込まれてしまうことを,先生たちは本当に心配しています。
教育委員会としては,そもそも持たないことになっています。持っているのはすでにルールを破っているんです。いいですか,そこを自覚してください。
だから買わない。
でも,買ったのはあなた方ではないですね。親です。
ですから,必ず親の言うことを聴くこと。ルールを作って守ること。使う時間や料金,そういうのを決めて必ず守る。
2つ目は,上級生になる自覚ができているか,です。
1年生は新2年生になります。初めて「先輩」と呼ばれるようになりますね。
2年生は新3年生になります。最上級生です。うちの学校の顔です。その自覚ができていますか。少し具体的にしましょうね。
言葉づかい,どうですか?先生に対して,友達に対して,後輩に対して,適切な言葉で話していますか。職員室の出入り。あいさつ。目を見て挨拶するって一年間やってきましたよね。
休み時間の過ごし方,掃除のやり方,部活の進め方,委員会の仕事,教えてあげられますか。1年生は見ていますよ。真似しますよ。大丈夫ですか?
勉強はどうですか?自分の勉強の仕方で大丈夫ですか?1年生に「勉強の仕方教えてください」って言われたらアドバイスできますか?「テスト勉強ってどうやるんですか?」って言われたら,何て教えますか?
まず,自分でしっかりできていなかったら,1年生に教えることはできませんね。人に教えられるくらい,しっかりしないといけませんね。
3つ目です。うちの学校の教育目標は何でしょうか?黒板の上に掲げられていますね?覚えていますか?
・・・みんなで言ってみましょう。せーのっ
・・・そうですね。「自立」です。
よくこういうことを言います。「中学生らしく。」「○○中生らしく。」
中学生らしくって何ですか?何をもってしてそういっているんですか?
去年の生徒会総会で,「シューズは何色がいいんですか?」という質問がありました。生活委員会の委員長が「白を基調として,運動しやすい靴です。それが中学生らしいからです。」と答えました。
それがどうして中学生らしいんですか?どうして白なの?どうして黒じゃダメなの?ピンクじゃダメなの?
考えてください。どんな髪型がいいのか?どんな靴下がいいのか?どんなTシャツがいいのか?どんな制服の着こなしがいいのか?
自分で考えて,どうすべきか,どうあるべきか,判断してください。
うちの学校には,校則というものがありません。生活の指針を書いた「○○中生として」というプリントが一枚あるだけです。
前髪の長さは何cmとか,シューズの色は何色,だなんていう校則はありません。どうしてですか?
あなた方なら判断できる,と先生たちは思っているんです。事細かにルールを決めなくたって,自分で考えられる。判断できる。
今までの先輩たちはずっとそうしてきました。できていました。君たちにもできる。先生たちはそう思っています。
さきほどの○○君の発表に「やるべきことはやった。でもやりきったとは言えない。」という言葉がありました。
○○さんの反省には「口だけにせず,行動したい。」という言葉がありました。
自分で考えて,自分で判断して,自分で行動する。それが「自立」ということです。
中学生らしいとは何か。○○中生らしいとは何か。
自分たちで考えて,話し合ってほしい。そういうことを考えて,4月からスタートするための準備期間として,春休みを過ごしてください。
これで話を終わります。4月に元気よく会いましょう。
まぁ,春休みは年度の切り替えで休んでいる暇はないと思いますが,いい意味で充電して,新年度へ向けて頑張りましょう。
修了式のあとに話した,生徒指導主事としての話を挙げておきます。
実際には,式中に原稿をメモしたものを元に,後から書き起こしました。
春休み前に,生徒指導として最後の話をします。3つ,聞いてください。
1つ目は,いつも言っている「事故,怪我,事件,トラブル」についてです。
今までも繰り返し言ってきましたし,校長先生もおっしゃいました。決してないように気を付けてください。少し具体的に言います。
出掛ける時に気を付けることは2つ。分かりますか?
1つはヘルメット。もう一つは・・・?防犯ブザー。
街に出かける時,部活や塾のときも,いつでもヘルメットをかぶります。市内の中学校全部で行っていることです。
かぶっていない人がいたらその人がおかしいんです。
防犯ブザーも必ず持ち歩いてください。
スマホ・ケータイについてはどうですか?
いろいろな事件,トラブルのもとになっていますね。あなた方が何かをしでかすというよりも,トラブルに巻き込まれてしまうことを,先生たちは本当に心配しています。
教育委員会としては,そもそも持たないことになっています。持っているのはすでにルールを破っているんです。いいですか,そこを自覚してください。
だから買わない。
でも,買ったのはあなた方ではないですね。親です。
ですから,必ず親の言うことを聴くこと。ルールを作って守ること。使う時間や料金,そういうのを決めて必ず守る。
2つ目は,上級生になる自覚ができているか,です。
1年生は新2年生になります。初めて「先輩」と呼ばれるようになりますね。
2年生は新3年生になります。最上級生です。うちの学校の顔です。その自覚ができていますか。少し具体的にしましょうね。
言葉づかい,どうですか?先生に対して,友達に対して,後輩に対して,適切な言葉で話していますか。職員室の出入り。あいさつ。目を見て挨拶するって一年間やってきましたよね。
休み時間の過ごし方,掃除のやり方,部活の進め方,委員会の仕事,教えてあげられますか。1年生は見ていますよ。真似しますよ。大丈夫ですか?
勉強はどうですか?自分の勉強の仕方で大丈夫ですか?1年生に「勉強の仕方教えてください」って言われたらアドバイスできますか?「テスト勉強ってどうやるんですか?」って言われたら,何て教えますか?
まず,自分でしっかりできていなかったら,1年生に教えることはできませんね。人に教えられるくらい,しっかりしないといけませんね。
3つ目です。うちの学校の教育目標は何でしょうか?黒板の上に掲げられていますね?覚えていますか?
・・・みんなで言ってみましょう。せーのっ
・・・そうですね。「自立」です。
よくこういうことを言います。「中学生らしく。」「○○中生らしく。」
中学生らしくって何ですか?何をもってしてそういっているんですか?
去年の生徒会総会で,「シューズは何色がいいんですか?」という質問がありました。生活委員会の委員長が「白を基調として,運動しやすい靴です。それが中学生らしいからです。」と答えました。
それがどうして中学生らしいんですか?どうして白なの?どうして黒じゃダメなの?ピンクじゃダメなの?
考えてください。どんな髪型がいいのか?どんな靴下がいいのか?どんなTシャツがいいのか?どんな制服の着こなしがいいのか?
自分で考えて,どうすべきか,どうあるべきか,判断してください。
うちの学校には,校則というものがありません。生活の指針を書いた「○○中生として」というプリントが一枚あるだけです。
前髪の長さは何cmとか,シューズの色は何色,だなんていう校則はありません。どうしてですか?
あなた方なら判断できる,と先生たちは思っているんです。事細かにルールを決めなくたって,自分で考えられる。判断できる。
今までの先輩たちはずっとそうしてきました。できていました。君たちにもできる。先生たちはそう思っています。
さきほどの○○君の発表に「やるべきことはやった。でもやりきったとは言えない。」という言葉がありました。
○○さんの反省には「口だけにせず,行動したい。」という言葉がありました。
自分で考えて,自分で判断して,自分で行動する。それが「自立」ということです。
中学生らしいとは何か。○○中生らしいとは何か。
自分たちで考えて,話し合ってほしい。そういうことを考えて,4月からスタートするための準備期間として,春休みを過ごしてください。
これで話を終わります。4月に元気よく会いましょう。
教育講演会「ほめる達人」 ― 2014/12/07

ほめ達検定というのがあるそうです。
http://www.hometatsu.jp/
私自身、正直ほめるのが得意ではありません。
相手の良いところを見つける努力が足りないのもあります。
ほめるところが見つかっても、すぐにパッと最適な言葉が出てこなかったりもします。
そんなわけで、嫁ちゃんから紹介された「ほめ日記」にヒントを得て、手帳のなかでまずは自分をほめることにしました。
http://homediary.net/
しかし、忙しさにかまけて、手帳を見返す暇がなかなか作れないでいました。
こんなことではいけないなーと思っていたところで、今回の講演会を聴きました。
講演のなかで、実際にほめ言葉を書くときがありました。
3分間で21個しかでませんでした。会場のなかで5位くらいでした。悔しいです。
手帳の後ろには「ほめ言葉リスト」とか「リフレーミング例」なんて入れているのに、いざとなると出てこないものですね。
別会場では5分間で80個を越えた人がいたそうです。すごいです。
やはり褒めることができる人間になりたいですね。
そして、褒めたら喜んでもらえる人間になりたいですね。
(「あなたに褒められなくても嬉しくない」なんてイヤです。)
講演のなかで、面白かったのは「ほめ達の3S+1」です。
まずは「すごい!さすが!すばらしい!」のS3つ。+1は「おしい!」だそうです。
褒めてから「おしい」と言うことで、相手にアドバイスを聞きたいと思わせることができるとのこと。確かにそうですね。
なるほどと思ったのは、先程挙げたほめ言葉の中から、今後も言われたい言葉=これからの人生で使っていきたいほめ言葉を、3つ選ぶというものです。
そうやって選んだその言葉は意識化されることで、そういうなりたい自分になっていく、ということです。
また、子供にそうなってほしいというほめ言葉を使うことで、しだいにそうなっていく、ということです。
(「やさしいね!」と褒められたら、次もやさしい行動をしようとする。)
講演会のことをさっそくブログのネタにしました。
私って「すごい、さすが、すばらしい!」
手帳ではまだほめ日記が再開していません。
「んー、おしい!」
http://www.hometatsu.jp/
私自身、正直ほめるのが得意ではありません。
相手の良いところを見つける努力が足りないのもあります。
ほめるところが見つかっても、すぐにパッと最適な言葉が出てこなかったりもします。
そんなわけで、嫁ちゃんから紹介された「ほめ日記」にヒントを得て、手帳のなかでまずは自分をほめることにしました。
http://homediary.net/
しかし、忙しさにかまけて、手帳を見返す暇がなかなか作れないでいました。
こんなことではいけないなーと思っていたところで、今回の講演会を聴きました。
講演のなかで、実際にほめ言葉を書くときがありました。
3分間で21個しかでませんでした。会場のなかで5位くらいでした。悔しいです。
手帳の後ろには「ほめ言葉リスト」とか「リフレーミング例」なんて入れているのに、いざとなると出てこないものですね。
別会場では5分間で80個を越えた人がいたそうです。すごいです。
やはり褒めることができる人間になりたいですね。
そして、褒めたら喜んでもらえる人間になりたいですね。
(「あなたに褒められなくても嬉しくない」なんてイヤです。)
講演のなかで、面白かったのは「ほめ達の3S+1」です。
まずは「すごい!さすが!すばらしい!」のS3つ。+1は「おしい!」だそうです。
褒めてから「おしい」と言うことで、相手にアドバイスを聞きたいと思わせることができるとのこと。確かにそうですね。
なるほどと思ったのは、先程挙げたほめ言葉の中から、今後も言われたい言葉=これからの人生で使っていきたいほめ言葉を、3つ選ぶというものです。
そうやって選んだその言葉は意識化されることで、そういうなりたい自分になっていく、ということです。
また、子供にそうなってほしいというほめ言葉を使うことで、しだいにそうなっていく、ということです。
(「やさしいね!」と褒められたら、次もやさしい行動をしようとする。)
講演会のことをさっそくブログのネタにしました。
私って「すごい、さすが、すばらしい!」
手帳ではまだほめ日記が再開していません。
「んー、おしい!」
カンニングなのか内的対話なのか? ― 2014/11/18

定期テストのあと,テスト監督に行っていただいた先生から,
「○○の視線が怪しかった。ずっと横のほうを見ていた。」
という報告を受けました。
さて,当然カンニングが疑われるわけですが,いきなり指導したりはしません。
念のため,「テストどうだった?」という風に切り出して,生徒の反応を見ます。
やってしまった生徒であれば,明らかに反応が違います。やっていない生徒であれば,素直に話し出します。
「勉強してきたところはできたんですけど,やってないところはダメでした。えへへ。」なんていう風にです。
大抵は,どうして(自分だけそんなこと聞かれるんだろう?)という顔をしながら答えます。
そこで,「いや,実はな,テスト監督に行かれた先生から,こういう話が出ているんだ。」と切り出して,事情を説明します。
「どうだ?心当たりはあるかな?カンニングをしたと言っているのではなくて,そう疑われることをしてないかな?」と聞くと,
「ああ,もしかしたら・・・」と認めました。
自分の動き(視線)は,カンニングと思われる可能性があることを認めたわけです。
それから改めて,「疑わしきは罰せずだから,カンニングをしたとは言えないが,やはりそういう誤解を受けないように気を付けないといけない。」という指導を行います。
もちろん,本当にやったとなれば厳しい指導と処分が待っていることも伝えます。
さらにもう一つ,私が話すことがあります。
人は,過去のことを記憶を思い出したり,内的対話を行うとき,左の方を見るという傾向があります。
NLPの「アイ・アクセシング・キュー」という考え方です。
もう少し詳しく言うと,
視線を左側に動かすときは,過去の記憶を思い出していて,
視線を右側に動かすときは,未来の想像を作り出している。
と,考えられています。
さらに,視覚優位,聴覚優位,体感覚優位という優位感覚を当てはめると,
視線を左上に動かす。 = 記憶された映像を思い出している。
視線を右上に動かす。 = 想像された映像を作り出している。
視線を左横に動かす。 = 記憶された音や声を思い出している。
視線を右横に動かす。 = 想像された音や声を作り出している。
視線を左下に動かす。 = 内的対話や,実体験を思い出している。
視線を右下に動かす。 = 想像できる触覚や体感を作り出している。
と考えることができます。
簡単に行ってしまえば,左を見ながら話すことは,過去のことを思い出して話している。右を見ているときはウソをついている,ということです。
もちろん,全員にぴったり当てはまるわけではありません。そういう傾向があるというだけです。
また,ここでの右・左は本人にとっての向きです。観察者からは左右が逆になりますから気を付けないといけません。
というわけで,このことを踏まえて,
「勉強したことを思い出そうとすると,つい左の方を見てしまうから,カンニングを疑われないように気を付けようね。」
「答案用紙をじっと見ながら視線を左にしようとすると,顔が右を向いてしまうから,誤解されないように気を付けようね。」
というアドバイスをします。
今回は,その生徒は思い当たる節があるようでした。「ああ~。」と納得していました。
「○○の視線が怪しかった。ずっと横のほうを見ていた。」
という報告を受けました。
さて,当然カンニングが疑われるわけですが,いきなり指導したりはしません。
念のため,「テストどうだった?」という風に切り出して,生徒の反応を見ます。
やってしまった生徒であれば,明らかに反応が違います。やっていない生徒であれば,素直に話し出します。
「勉強してきたところはできたんですけど,やってないところはダメでした。えへへ。」なんていう風にです。
大抵は,どうして(自分だけそんなこと聞かれるんだろう?)という顔をしながら答えます。
そこで,「いや,実はな,テスト監督に行かれた先生から,こういう話が出ているんだ。」と切り出して,事情を説明します。
「どうだ?心当たりはあるかな?カンニングをしたと言っているのではなくて,そう疑われることをしてないかな?」と聞くと,
「ああ,もしかしたら・・・」と認めました。
自分の動き(視線)は,カンニングと思われる可能性があることを認めたわけです。
それから改めて,「疑わしきは罰せずだから,カンニングをしたとは言えないが,やはりそういう誤解を受けないように気を付けないといけない。」という指導を行います。
もちろん,本当にやったとなれば厳しい指導と処分が待っていることも伝えます。
さらにもう一つ,私が話すことがあります。
人は,過去のことを記憶を思い出したり,内的対話を行うとき,左の方を見るという傾向があります。
NLPの「アイ・アクセシング・キュー」という考え方です。
もう少し詳しく言うと,
視線を左側に動かすときは,過去の記憶を思い出していて,
視線を右側に動かすときは,未来の想像を作り出している。
と,考えられています。
さらに,視覚優位,聴覚優位,体感覚優位という優位感覚を当てはめると,
視線を左上に動かす。 = 記憶された映像を思い出している。
視線を右上に動かす。 = 想像された映像を作り出している。
視線を左横に動かす。 = 記憶された音や声を思い出している。
視線を右横に動かす。 = 想像された音や声を作り出している。
視線を左下に動かす。 = 内的対話や,実体験を思い出している。
視線を右下に動かす。 = 想像できる触覚や体感を作り出している。
と考えることができます。
簡単に行ってしまえば,左を見ながら話すことは,過去のことを思い出して話している。右を見ているときはウソをついている,ということです。
もちろん,全員にぴったり当てはまるわけではありません。そういう傾向があるというだけです。
また,ここでの右・左は本人にとっての向きです。観察者からは左右が逆になりますから気を付けないといけません。
というわけで,このことを踏まえて,
「勉強したことを思い出そうとすると,つい左の方を見てしまうから,カンニングを疑われないように気を付けようね。」
「答案用紙をじっと見ながら視線を左にしようとすると,顔が右を向いてしまうから,誤解されないように気を付けようね。」
というアドバイスをします。
今回は,その生徒は思い当たる節があるようでした。「ああ~。」と納得していました。
黒板消し忘れたら日直やり直し? ― 2014/10/16

理科室で授業した後,生徒がぞろぞろと理科室を出ていくとき,生徒が次のような会話をするときがあります。
Aさん「あー,○○くんが黒板消してな~い。」
Bさん「あ,ほんとだー。日直やりなおしだね~。」
とか,
Cくん「あ,○○さんが黒板消し忘れてるぞ。」
Dくん「連続○日,やり直しじゃん。あははは」
とか,
Eくん「また○○くんが黒板消してなーい。」
Fくん「いいよ,いいよ。言わないでおこう。日直やりなおしだもん。」
とかです。日直の生徒が仕事を忘れて出て行ってしまったのです。
日直の仕事として,黒板を消すというのはよくあるシステムですね。
また,黒板を消し忘れてしまうと日直をやり直しになるというルールですね。
慌てて戻ってくる生徒もいれば,すっかり忘れてしまって次の授業に行く子もいます。
代わりに消してくれればいいのですが,指摘した生徒たちも行ってしまうことがあり,残された私は「・・・。」です。
「代わりに消してくれないかな?」とお願いできることもあれば,次が給食や体育だったりすると,「いいよいいよ,早く行きなさい。」と見送ることもあります。
で,話題にしたいのは,この「日直が黒板を消し忘れたら,罰としてもう一日やり直しになる。」ことです。
私が知っている先生の多くが,このルールを使っています。
当番としての責任感を持たせるためなのだと理解しています。だから,「どうしてですか?」と聞いたことはありません。
以下は私の勝手な考え(学級経営方針)です。
うちのクラスでは,このルールを使っていません。
4月当初(黄金の3日間)に,
「日直の仕事を忘れているのに気付いたら,教えてあげるか,代わりにやってあげること。」
というルールを設定しているからです。
そのため,慌てて戻ってきた生徒からは,
「ごめーん,代わりに消してくれたの?ありがとー。」
「わりー,うっかりしてたー。助かった~。」
という言葉が出ます。
代わりに消した生徒は,
「あー,やっといたよ。だいじょぶ,だいじょぶ。」
「いいのいいの,このあいだやってもらったからさ。」
と返しています。
学級日誌には,
『日直の仕事を忘れてしまったが,声をかけて教えてくれた友達がいた。』
『友達が日直の仕事を手伝ってくれた。ありがたかった。次は忘れない。』
などの感想が書かれたりします。
ほかのクラスだと,慌てて戻ってきた生徒が,代わりに黒板を消してくれた友達に向かって,
「あー,消しちゃったの?なんでだよー,日直やり直しになったじゃないかー。」
あげくの果てには,
「あー,消された。もういいや,やんない。どうせもう一日やり直しなんだから。」
なんて言葉も出てきます。
私は教室で,「友達が困っていたら助けるのが当たり前だよね?」と話しています。
「困っていたら助けるし,忘れていたら声をかけて教えてあげる。クラスメイトとして,当たり前じゃない?」
「友達が失敗しそうになっているのを,黙ってシメシメって見てるの?そんなのおかしくないか?」
「クラスとして,みんなで日直に協力しないんだったら,先生はそのときは怒るよ。」
というような話をしています。
「もちろん,誰かがやってくれるからいいや。なんていうのはもっと怒るけどね。」
と,念のためには言っておきます。
私は「連帯責任」というのは好きではないのですが,このルールはある意味では連帯責任ですね。
ただ,「誰かが失敗したら,全員で責任を取る」のではなく,
「誰かに失敗させたら,全員で責任を取る」という連帯です。
そのほうが,クラスとしてまとまろうとするのではないかと考えています。
そしてだからこそ,自分の仕事は自分で責任をもってやろうと思うのではないか。
一度失敗したからといって投げ出したりせずに,なんとか挽回しようと頑張るのではないか。
「友達のために」「友達のおかげで」という考えになるのではないか,と考えています。
誰かに話すと,「先生は甘いんだよ。」と怒られそうですか。
自分としては,あくまでも,学級経営に対する考え方の違いだと思っています。
担任として,悩みに悩んで,考えに考えて,学級経営しているんですけどね。どうなのかなー。
Aさん「あー,○○くんが黒板消してな~い。」
Bさん「あ,ほんとだー。日直やりなおしだね~。」
とか,
Cくん「あ,○○さんが黒板消し忘れてるぞ。」
Dくん「連続○日,やり直しじゃん。あははは」
とか,
Eくん「また○○くんが黒板消してなーい。」
Fくん「いいよ,いいよ。言わないでおこう。日直やりなおしだもん。」
とかです。日直の生徒が仕事を忘れて出て行ってしまったのです。
日直の仕事として,黒板を消すというのはよくあるシステムですね。
また,黒板を消し忘れてしまうと日直をやり直しになるというルールですね。
慌てて戻ってくる生徒もいれば,すっかり忘れてしまって次の授業に行く子もいます。
代わりに消してくれればいいのですが,指摘した生徒たちも行ってしまうことがあり,残された私は「・・・。」です。
「代わりに消してくれないかな?」とお願いできることもあれば,次が給食や体育だったりすると,「いいよいいよ,早く行きなさい。」と見送ることもあります。
で,話題にしたいのは,この「日直が黒板を消し忘れたら,罰としてもう一日やり直しになる。」ことです。
私が知っている先生の多くが,このルールを使っています。
当番としての責任感を持たせるためなのだと理解しています。だから,「どうしてですか?」と聞いたことはありません。
以下は私の勝手な考え(学級経営方針)です。
うちのクラスでは,このルールを使っていません。
4月当初(黄金の3日間)に,
「日直の仕事を忘れているのに気付いたら,教えてあげるか,代わりにやってあげること。」
というルールを設定しているからです。
そのため,慌てて戻ってきた生徒からは,
「ごめーん,代わりに消してくれたの?ありがとー。」
「わりー,うっかりしてたー。助かった~。」
という言葉が出ます。
代わりに消した生徒は,
「あー,やっといたよ。だいじょぶ,だいじょぶ。」
「いいのいいの,このあいだやってもらったからさ。」
と返しています。
学級日誌には,
『日直の仕事を忘れてしまったが,声をかけて教えてくれた友達がいた。』
『友達が日直の仕事を手伝ってくれた。ありがたかった。次は忘れない。』
などの感想が書かれたりします。
ほかのクラスだと,慌てて戻ってきた生徒が,代わりに黒板を消してくれた友達に向かって,
「あー,消しちゃったの?なんでだよー,日直やり直しになったじゃないかー。」
あげくの果てには,
「あー,消された。もういいや,やんない。どうせもう一日やり直しなんだから。」
なんて言葉も出てきます。
私は教室で,「友達が困っていたら助けるのが当たり前だよね?」と話しています。
「困っていたら助けるし,忘れていたら声をかけて教えてあげる。クラスメイトとして,当たり前じゃない?」
「友達が失敗しそうになっているのを,黙ってシメシメって見てるの?そんなのおかしくないか?」
「クラスとして,みんなで日直に協力しないんだったら,先生はそのときは怒るよ。」
というような話をしています。
「もちろん,誰かがやってくれるからいいや。なんていうのはもっと怒るけどね。」
と,念のためには言っておきます。
私は「連帯責任」というのは好きではないのですが,このルールはある意味では連帯責任ですね。
ただ,「誰かが失敗したら,全員で責任を取る」のではなく,
「誰かに失敗させたら,全員で責任を取る」という連帯です。
そのほうが,クラスとしてまとまろうとするのではないかと考えています。
そしてだからこそ,自分の仕事は自分で責任をもってやろうと思うのではないか。
一度失敗したからといって投げ出したりせずに,なんとか挽回しようと頑張るのではないか。
「友達のために」「友達のおかげで」という考えになるのではないか,と考えています。
誰かに話すと,「先生は甘いんだよ。」と怒られそうですか。
自分としては,あくまでも,学級経営に対する考え方の違いだと思っています。
担任として,悩みに悩んで,考えに考えて,学級経営しているんですけどね。どうなのかなー。
イラストを描いてくる生徒 ― 2014/09/22

生徒は毎日,「家庭学習ノート」と「生活の記録」を提出することになっています。
「生活の記録」とは,次の日の授業の準備物や,その日の日記をちょこっと書くスペースがあるような冊子です。うちの学校は既製品を採用しています。
今日はこの「生活の記録」にイラストを描いてくることについてです。
今まで受け持った生徒に何人か,いろいろなイラストを描いてくる生徒がいました。
思い返してみると,やはり女子生徒ばかりでした。
そのとき流行っているキャラクターや,少女漫画チックなイラストを描いているパターンもありました。
私自身は,それを「許可」していました。
生徒の中には,言葉では表現できなくてイラストにしたほうが心を表現できる生徒もいると思ったからです。
生徒の日記にはコメントをつけるようにしていますが,イラストから生徒の心情を読み取ってコメントしていました。
あまり具体的なことは書けませんが,かつてキャラクターものを描いてくる生徒がいました。
私もそのキャラの可愛らしさから,コメント代わりにイラストを描いて返していたこともありました。
そんな絵日記のようなノートの交換が続いてくると,1コマ漫画でキャラクターがしゃべりだしたり,キャラクターに家族が増えていったりもしました。
しかしあるとき,そのキャラが大ケガをしていました。
お母さんキャラが娘キャラに攻撃されてケガをしています。
どうしたことか?と考え込みました。
そして思い出しました。
その子の家では,年の離れた赤ちゃんが生まれたばかりでした。
「もしかしたら,お母さんがその赤ちゃんにかかりっきりになってしまって,相手してもらえなくて寂しいんだな。」と勝手に考えました。
外れていた場合のリスクも考えましたが,自分の直感を信じて次のようにコメントしました。(記憶があいまいです。)
『お母さん,赤ちゃんが生まれて毎日大変だろうね。お姉ちゃんになったんだから,お母さんと一緒にがんばろうね。』
その子は精神的にも生活面でも,不思議なほどに安定しました。
これも勝手な想像ですが,たぶん,生徒の言葉にならない気持ちをイラストから読み取って,その子にとっての,適切なコメントができたからだと思っています。
そして,そのキャラものの日記も,まもなくして消えていきました。ブームが去ったからなのか,その子の気持ちが離れたからなのか分かりませんが,それはそれで構わないと思いました。
日記にイラストを描いてくる生徒がいたら,私はそのイラウトを見守るようにしています。
申し訳ないけれど,現場は忙しい。生徒一人ひとり,毎日全員に声をかけたり,直接的に心情を読み取るような時間は確保できません。
だからこそ,生徒からのこうした言葉にならないものを大事にしようと思っています。(まだまだできていないことは沢山ありますが。)
「生活の記録」とは,次の日の授業の準備物や,その日の日記をちょこっと書くスペースがあるような冊子です。うちの学校は既製品を採用しています。
今日はこの「生活の記録」にイラストを描いてくることについてです。
今まで受け持った生徒に何人か,いろいろなイラストを描いてくる生徒がいました。
思い返してみると,やはり女子生徒ばかりでした。
そのとき流行っているキャラクターや,少女漫画チックなイラストを描いているパターンもありました。
私自身は,それを「許可」していました。
生徒の中には,言葉では表現できなくてイラストにしたほうが心を表現できる生徒もいると思ったからです。
生徒の日記にはコメントをつけるようにしていますが,イラストから生徒の心情を読み取ってコメントしていました。
あまり具体的なことは書けませんが,かつてキャラクターものを描いてくる生徒がいました。
私もそのキャラの可愛らしさから,コメント代わりにイラストを描いて返していたこともありました。
そんな絵日記のようなノートの交換が続いてくると,1コマ漫画でキャラクターがしゃべりだしたり,キャラクターに家族が増えていったりもしました。
しかしあるとき,そのキャラが大ケガをしていました。
お母さんキャラが娘キャラに攻撃されてケガをしています。
どうしたことか?と考え込みました。
そして思い出しました。
その子の家では,年の離れた赤ちゃんが生まれたばかりでした。
「もしかしたら,お母さんがその赤ちゃんにかかりっきりになってしまって,相手してもらえなくて寂しいんだな。」と勝手に考えました。
外れていた場合のリスクも考えましたが,自分の直感を信じて次のようにコメントしました。(記憶があいまいです。)
『お母さん,赤ちゃんが生まれて毎日大変だろうね。お姉ちゃんになったんだから,お母さんと一緒にがんばろうね。』
その子は精神的にも生活面でも,不思議なほどに安定しました。
これも勝手な想像ですが,たぶん,生徒の言葉にならない気持ちをイラストから読み取って,その子にとっての,適切なコメントができたからだと思っています。
そして,そのキャラものの日記も,まもなくして消えていきました。ブームが去ったからなのか,その子の気持ちが離れたからなのか分かりませんが,それはそれで構わないと思いました。
日記にイラストを描いてくる生徒がいたら,私はそのイラウトを見守るようにしています。
申し訳ないけれど,現場は忙しい。生徒一人ひとり,毎日全員に声をかけたり,直接的に心情を読み取るような時間は確保できません。
だからこそ,生徒からのこうした言葉にならないものを大事にしようと思っています。(まだまだできていないことは沢山ありますが。)
【原稿】冬休み前 生徒指導の先生の話 ― 2013/12/19

終業式のあと,全校集会があります。そこで,生徒指導主事として話をしないといけません。
先日,『スピーチの教科書』を耳読して,原稿の大切さを再認識したので,前もって原稿を書きました。
それを生徒指導委員会で先生方にも見てもらい,いくつか修正も加えました。
ブログ用に多少修正しますが,以下のようにまとまりました。
冬休みの過ごし方について,健康管理,トラブル防止,交通事故の3つ話をします。
充実した冬休みにするためによく聞いてください。
冬休みというのは1年のゴールと1年のスタートを迎えるときです。
終わりよければすべて良し,もう一つ,何事もはじめが肝心。どちらも本当のことでしょう。よくこんなふうに言いますね。
1年のはじめも終わりも,この冬休みにかかっています。
1つ目は,健康管理についてです。
インフルエンザの予防接種には行きましたか?寝たきりの冬休みにはしたくないですね。
学校でもやっていますね,一日数回はうがい・手洗いをしてください。
外に出かけるとき,特に街中や初詣など人ごみに行くときは,マスクをしましょう。
早寝,早起き,朝ごはんが基本です。夏休みと同じ失敗をしないでください。
中学生として,自分で自分をコントロールしてください。
2つ目は,トラブル防止についてです。
スマートホンやケータイ,パソコンなどを使っている人が増えましたね。iPodやAndroidなどのタブレットを使っている人もいますね。
Twitter,LINE,カカオトーク,スマとも,聞いたことがあるでしょう。
Twitterで悪ふざけの写真を載せて逮捕された大学生とか,LINEでいじめにあって殺された高校生とか,テレビでこれらによって被害にあっている,犯罪になっているニュースも多くなりました。
心配なのは出会い系サイトなどではなくて,塾や部活動で最近できた友達です。
信頼していた友達からつながりが広がって,怖い先輩や知らない大人につながってしまう。そして被害にあうことを心配しています。
悪口を書き込んだり,誤解される言い方をしたり,軽はずみな行動はしないでください。
自分でトラブルから身を守ってください。
3つ目は,交通事故です。
以前に校長先生と約束した通り,ヘルメットをかぶって自転車に乗ってください。
先日の生徒指導の先生の会議で,市内の中学生は学校以外でも全員ヘルメットをかぶることを決めました。
本校の生徒として,今までどおりルールを守って,自分の命を守ってください。
12月から法律が変わって,自転車は左側を走ることが徹底されることになりました。
やむを得ない事情がなければ,必ず左側を走りましょう。もし違反したら,注意ではなくて罰金です。
鍵をかける。暗くなったらライトをつける。音楽を聞いたり,ケータイをいじったりといった,ながら運転をしない。大丈夫ですよね?
どこに行くのか,何時に帰ってくるのか,何をしに行くのか,誰と行くのか,お金はもっていくのか,家族にきちんと伝えてください。
家族の一員としての心配をかけないようにしましょう。
自分で社会のルール,家族のルールを守ってください。
健康管理,トラブル防止,交通事故,この3つを意識して守ってください。
みなさんが自分の命を守ってこそ,その上に自分の目標が立つのです。
3年生は目前に迫った進路の目標を見据えてください。
1,2年生は勉強の目標や部活の目標をしっかり立ててください。
気の緩みで,3学期に後悔するような冬休みにしない。
スマホなんかで自分の人生を台無しにしない。
先ほど,学年の代表が発表したとおり,自分で自分の目標を立てる。
自分で決めたことを自分でやる,自分でできるようにする,そういう充実感を味わう冬休み,そして3学期にしましょう。
先日,『スピーチの教科書』を耳読して,原稿の大切さを再認識したので,前もって原稿を書きました。
それを生徒指導委員会で先生方にも見てもらい,いくつか修正も加えました。
ブログ用に多少修正しますが,以下のようにまとまりました。
冬休みの過ごし方について,健康管理,トラブル防止,交通事故の3つ話をします。
充実した冬休みにするためによく聞いてください。
冬休みというのは1年のゴールと1年のスタートを迎えるときです。
終わりよければすべて良し,もう一つ,何事もはじめが肝心。どちらも本当のことでしょう。よくこんなふうに言いますね。
1年のはじめも終わりも,この冬休みにかかっています。
1つ目は,健康管理についてです。
インフルエンザの予防接種には行きましたか?寝たきりの冬休みにはしたくないですね。
学校でもやっていますね,一日数回はうがい・手洗いをしてください。
外に出かけるとき,特に街中や初詣など人ごみに行くときは,マスクをしましょう。
早寝,早起き,朝ごはんが基本です。夏休みと同じ失敗をしないでください。
中学生として,自分で自分をコントロールしてください。
2つ目は,トラブル防止についてです。
スマートホンやケータイ,パソコンなどを使っている人が増えましたね。iPodやAndroidなどのタブレットを使っている人もいますね。
Twitter,LINE,カカオトーク,スマとも,聞いたことがあるでしょう。
Twitterで悪ふざけの写真を載せて逮捕された大学生とか,LINEでいじめにあって殺された高校生とか,テレビでこれらによって被害にあっている,犯罪になっているニュースも多くなりました。
心配なのは出会い系サイトなどではなくて,塾や部活動で最近できた友達です。
信頼していた友達からつながりが広がって,怖い先輩や知らない大人につながってしまう。そして被害にあうことを心配しています。
悪口を書き込んだり,誤解される言い方をしたり,軽はずみな行動はしないでください。
自分でトラブルから身を守ってください。
3つ目は,交通事故です。
以前に校長先生と約束した通り,ヘルメットをかぶって自転車に乗ってください。
先日の生徒指導の先生の会議で,市内の中学生は学校以外でも全員ヘルメットをかぶることを決めました。
本校の生徒として,今までどおりルールを守って,自分の命を守ってください。
12月から法律が変わって,自転車は左側を走ることが徹底されることになりました。
やむを得ない事情がなければ,必ず左側を走りましょう。もし違反したら,注意ではなくて罰金です。
鍵をかける。暗くなったらライトをつける。音楽を聞いたり,ケータイをいじったりといった,ながら運転をしない。大丈夫ですよね?
どこに行くのか,何時に帰ってくるのか,何をしに行くのか,誰と行くのか,お金はもっていくのか,家族にきちんと伝えてください。
家族の一員としての心配をかけないようにしましょう。
自分で社会のルール,家族のルールを守ってください。
健康管理,トラブル防止,交通事故,この3つを意識して守ってください。
みなさんが自分の命を守ってこそ,その上に自分の目標が立つのです。
3年生は目前に迫った進路の目標を見据えてください。
1,2年生は勉強の目標や部活の目標をしっかり立ててください。
気の緩みで,3学期に後悔するような冬休みにしない。
スマホなんかで自分の人生を台無しにしない。
先ほど,学年の代表が発表したとおり,自分で自分の目標を立てる。
自分で決めたことを自分でやる,自分でできるようにする,そういう充実感を味わう冬休み,そして3学期にしましょう。
学級目標を立てさせる ― 2013/04/10
黄金の三日間「2日目」です。今日は学級目標を立てさせました。
このブログで現在1番人気の記事「学級目標をつくる」
http://kani.asablo.jp/blog/2013/02/16/6722774
の平成25年版です。
異動したので昨年度と学校はちがうのですが,同じようにやってみました。
条件の違いは,生徒が1年生5人から2年生29人に増えたことです。
人数がふえて話し合いには時間がかかるかもしれませんが,2年生になって話し合いの能力はついてきているはずです。
① 知・徳・体の学級目標を立てることを話します。
② 学級通信に書いた学年経営方針(学年1クラスなので,そのまま学級経営方針です)を読ませます。
③ 学級目標がどうして大切なのか説明します。
「学級目標は自分たちで作ります。自分たちがつくったものを自分たちで守るんです。自分たちで達成するんです。一年前に入学してきたときと今とでは全然違うはずです。一年でどれだけ成長したか自分たちで実感しているでしょう。だから,一年後に自分たちがどうなっていたいのかよく想像してください。どんなふうに2年生を終え,どんな3年生になりたいのか,よく考えてください。」
④ 委員長に話し合いを任せる。
一年間でどれだけ学級が成長してきたのか,新担任として生徒の力を見てみたいと思い,任せてみました。委員長はちょっと悩んだ後,「班ごとに話し合ってください。」と言って時間をとっていました。
そのあと,各班から出てきた意見を黒板に書きました。5班編成なので,15個の文章です。それを副委員長と書記と3人で話し合って,知・徳・体の3つについて整理しました。
同じような内容はまとめ,方向性がちがうものはみんなに意見を聞いています。大したものだと思いました。
⑤ 学級スローガンを決めさせる。
やり方は上と同じです。
趣旨説明から始まって2時間つかいましたが,十分な話し合いによって,全員が納得する目標とスローガンにすることができました。
時間はかかりすぎかもしれません。しかし,一年後の自分たちの姿を決める大切な時間です。多少の延長は織り込みずみです。
~~~~~~~~~~~~~~
平成25年度 2年1組
学級目標
○ 勉強に競争心を持ち,何事にも積極的に取り組む。
○ 思いやりの心を持ち,相手の考えを尊重する。
○ みんなで協力し,責任をもって行動する。
学級スローガン
『One for all, All for one.』
~~~~~~~~~~~~~~
後日,この話し合いの様子を学級文集のネタとして使います。子どもたちが如何にして学級目標を決めたのか,担任はどんな考えで学級経営をするのか,保護者にも理解してもらえるはずです。
今後はこの学級目標に向かって,スローガンを掲げながら,がんばらせていくことになります。実際には,「今日の目標」として生徒の具体的な行動を促していきます。
『「今日の目標」の立て方』を参考にしてください。
http://kani.asablo.jp/blog/2013/03/21/6794020
このブログで現在1番人気の記事「学級目標をつくる」
http://kani.asablo.jp/blog/2013/02/16/6722774
の平成25年版です。
異動したので昨年度と学校はちがうのですが,同じようにやってみました。
条件の違いは,生徒が1年生5人から2年生29人に増えたことです。
人数がふえて話し合いには時間がかかるかもしれませんが,2年生になって話し合いの能力はついてきているはずです。
① 知・徳・体の学級目標を立てることを話します。
② 学級通信に書いた学年経営方針(学年1クラスなので,そのまま学級経営方針です)を読ませます。
③ 学級目標がどうして大切なのか説明します。
「学級目標は自分たちで作ります。自分たちがつくったものを自分たちで守るんです。自分たちで達成するんです。一年前に入学してきたときと今とでは全然違うはずです。一年でどれだけ成長したか自分たちで実感しているでしょう。だから,一年後に自分たちがどうなっていたいのかよく想像してください。どんなふうに2年生を終え,どんな3年生になりたいのか,よく考えてください。」
④ 委員長に話し合いを任せる。
一年間でどれだけ学級が成長してきたのか,新担任として生徒の力を見てみたいと思い,任せてみました。委員長はちょっと悩んだ後,「班ごとに話し合ってください。」と言って時間をとっていました。
そのあと,各班から出てきた意見を黒板に書きました。5班編成なので,15個の文章です。それを副委員長と書記と3人で話し合って,知・徳・体の3つについて整理しました。
同じような内容はまとめ,方向性がちがうものはみんなに意見を聞いています。大したものだと思いました。
⑤ 学級スローガンを決めさせる。
やり方は上と同じです。
趣旨説明から始まって2時間つかいましたが,十分な話し合いによって,全員が納得する目標とスローガンにすることができました。
時間はかかりすぎかもしれません。しかし,一年後の自分たちの姿を決める大切な時間です。多少の延長は織り込みずみです。
~~~~~~~~~~~~~~
平成25年度 2年1組
学級目標
○ 勉強に競争心を持ち,何事にも積極的に取り組む。
○ 思いやりの心を持ち,相手の考えを尊重する。
○ みんなで協力し,責任をもって行動する。
学級スローガン
『One for all, All for one.』
~~~~~~~~~~~~~~
後日,この話し合いの様子を学級文集のネタとして使います。子どもたちが如何にして学級目標を決めたのか,担任はどんな考えで学級経営をするのか,保護者にも理解してもらえるはずです。
今後はこの学級目標に向かって,スローガンを掲げながら,がんばらせていくことになります。実際には,「今日の目標」として生徒の具体的な行動を促していきます。
『「今日の目標」の立て方』を参考にしてください。
http://kani.asablo.jp/blog/2013/03/21/6794020
Evernoteで生徒指導の記録をとる ― 2013/04/03

前任校では,クラスの生徒数が5人しかいなかったので,毎日のように「生徒観察記録」というのを書いていました。
使っていたのは,Evernoteです。iPadにも入っていますし,ノートパソコンにも入っていましたから,職員室でも教室でも,いつでも空いてる時間にちょっとずつ書いていました。
1日1ノートにして,生徒それぞれの生活の様子,会話の内容。指導の内容,流れ,結果。できるようになったこと,できるようにさせたいこと。朝や帰りの学活で話したこと。学活や道徳の記録。他の先生や保護者から聞いたこと。などなど,できるだけ何でも書いていました。
出張のときには,副担任の先生にお願いして書いてもらいました。100%毎日ではなかったのですが,それさえ読めば,誰でも生徒理解が深まると自負していました。
~~~
異動して,今年度は29人のクラスです。1日1ノートで29人書くのは難しいかなと感じています。
そこで,今年度は生徒1人1ノートにして,29ノート作りました。1ノートで時系列に下に書いて行けば,指導の流れが分かりやすくなります。
ノート名は「252101 ○氏名○」です。25は平成25年度。2101は出席番号を表しています。平成25年度のときの2101の誰々さん。という感じです。
最初の2ケタを入学年度にして「242101」というのも考えましたが,その生徒が何年度入学か考えるよりも,今が何年度か思い出すほうが速いと思うので,これで行きます。来年度は同じ生徒に「263101」と付けようと思っています。
目標は1日6人の記録を書くことです。一週間で29人について一度は書けるようになります。ノートブック内のノートの並びを「更新日」にすれば,最近書いていない生徒がすぐに分かります。
~~~
今年度は生徒指導主事なので,生徒一人一人を把握しようと思ったら,全校生のノートがあってもいいかもしれません。全校生90人のノートを作って,クラスごとに分けて管理しようかななんて,ちょっと思っています。
せっかく前任校で身に付けた習慣を,今後も生かしていきたいと思います。
使っていたのは,Evernoteです。iPadにも入っていますし,ノートパソコンにも入っていましたから,職員室でも教室でも,いつでも空いてる時間にちょっとずつ書いていました。
1日1ノートにして,生徒それぞれの生活の様子,会話の内容。指導の内容,流れ,結果。できるようになったこと,できるようにさせたいこと。朝や帰りの学活で話したこと。学活や道徳の記録。他の先生や保護者から聞いたこと。などなど,できるだけ何でも書いていました。
出張のときには,副担任の先生にお願いして書いてもらいました。100%毎日ではなかったのですが,それさえ読めば,誰でも生徒理解が深まると自負していました。
~~~
異動して,今年度は29人のクラスです。1日1ノートで29人書くのは難しいかなと感じています。
そこで,今年度は生徒1人1ノートにして,29ノート作りました。1ノートで時系列に下に書いて行けば,指導の流れが分かりやすくなります。
ノート名は「252101 ○氏名○」です。25は平成25年度。2101は出席番号を表しています。平成25年度のときの2101の誰々さん。という感じです。
最初の2ケタを入学年度にして「242101」というのも考えましたが,その生徒が何年度入学か考えるよりも,今が何年度か思い出すほうが速いと思うので,これで行きます。来年度は同じ生徒に「263101」と付けようと思っています。
目標は1日6人の記録を書くことです。一週間で29人について一度は書けるようになります。ノートブック内のノートの並びを「更新日」にすれば,最近書いていない生徒がすぐに分かります。
~~~
今年度は生徒指導主事なので,生徒一人一人を把握しようと思ったら,全校生のノートがあってもいいかもしれません。全校生90人のノートを作って,クラスごとに分けて管理しようかななんて,ちょっと思っています。
せっかく前任校で身に付けた習慣を,今後も生かしていきたいと思います。
「今日の目標」の立て方 ― 2013/03/21
明日は修了式です。一年間が終わりました。ホッと一息をつくとともに,自分の一年間の実践を振り返ります。今後も使えることもあるでしょうし,修正すべきこともあると思います。
(1)学級目標を学級経営の中心にする。
ことあるごとに,「あなた方の学級目標はなんですか?」「自分たちが決めた学級目標だよね?」「学級目標を達成するためにどうしたらいいの?」「何をしたら学級目標を達成したって言えるの?」と話をしてきました。
しかも,それを計画的・段階的に推し進めてきました。
1学期は「今日の目標」を生徒(日直)に自由に決めさせました。
2学期からは理由も含めて「今日の目標」を考えさせました。「きのう,移動教室で遅れてしまったので,今日の目標は時間を守るにします。」みたいにです。
3学期は学級目標を意識した「今日の目標」を立てさせました。「学級目標の『ともに励ましあいながら,学習に取り組む。』を達成するために,今日の目標は『分からないところを教え合う』にします。」という感じです。
帰りには理由をつけて評価をさせます。それも日直の仕事です。「今日は休み時間に問題を教え合っていたので,できたと思います。」
生徒たちは,まず一日の目標を立てて生活することに慣れます。やがてどうして目標を立てるのか,つまり学級目標のために今日の目標があることに気が付きます。そして,1年の初めに立てた学級目標=1年の終わりのゴールに向けて,自分たちの生活を維持・向上させていきます。
目標というのは,達成するために立てます。教師もその目標を忘れずに,生徒に果敢に挑戦させていきます。
ただし,いきなり学級目標という大きな目標は達成できません。一日でできる小さな目標をクリアするようにさせます。それを続けることが,実は学級目標を達成したことになるのです。
今年はうまく,それができたと思います。
(1)学級目標を学級経営の中心にする。
ことあるごとに,「あなた方の学級目標はなんですか?」「自分たちが決めた学級目標だよね?」「学級目標を達成するためにどうしたらいいの?」「何をしたら学級目標を達成したって言えるの?」と話をしてきました。
しかも,それを計画的・段階的に推し進めてきました。
1学期は「今日の目標」を生徒(日直)に自由に決めさせました。
2学期からは理由も含めて「今日の目標」を考えさせました。「きのう,移動教室で遅れてしまったので,今日の目標は時間を守るにします。」みたいにです。
3学期は学級目標を意識した「今日の目標」を立てさせました。「学級目標の『ともに励ましあいながら,学習に取り組む。』を達成するために,今日の目標は『分からないところを教え合う』にします。」という感じです。
帰りには理由をつけて評価をさせます。それも日直の仕事です。「今日は休み時間に問題を教え合っていたので,できたと思います。」
生徒たちは,まず一日の目標を立てて生活することに慣れます。やがてどうして目標を立てるのか,つまり学級目標のために今日の目標があることに気が付きます。そして,1年の初めに立てた学級目標=1年の終わりのゴールに向けて,自分たちの生活を維持・向上させていきます。
目標というのは,達成するために立てます。教師もその目標を忘れずに,生徒に果敢に挑戦させていきます。
ただし,いきなり学級目標という大きな目標は達成できません。一日でできる小さな目標をクリアするようにさせます。それを続けることが,実は学級目標を達成したことになるのです。
今年はうまく,それができたと思います。
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