カンニングなのか内的対話なのか? ― 2014/11/18
![](http://kani.asablo.jp/blog/img/2014/11/25/35e4e2.png)
定期テストのあと,テスト監督に行っていただいた先生から,
「○○の視線が怪しかった。ずっと横のほうを見ていた。」
という報告を受けました。
さて,当然カンニングが疑われるわけですが,いきなり指導したりはしません。
念のため,「テストどうだった?」という風に切り出して,生徒の反応を見ます。
やってしまった生徒であれば,明らかに反応が違います。やっていない生徒であれば,素直に話し出します。
「勉強してきたところはできたんですけど,やってないところはダメでした。えへへ。」なんていう風にです。
大抵は,どうして(自分だけそんなこと聞かれるんだろう?)という顔をしながら答えます。
そこで,「いや,実はな,テスト監督に行かれた先生から,こういう話が出ているんだ。」と切り出して,事情を説明します。
「どうだ?心当たりはあるかな?カンニングをしたと言っているのではなくて,そう疑われることをしてないかな?」と聞くと,
「ああ,もしかしたら・・・」と認めました。
自分の動き(視線)は,カンニングと思われる可能性があることを認めたわけです。
それから改めて,「疑わしきは罰せずだから,カンニングをしたとは言えないが,やはりそういう誤解を受けないように気を付けないといけない。」という指導を行います。
もちろん,本当にやったとなれば厳しい指導と処分が待っていることも伝えます。
さらにもう一つ,私が話すことがあります。
人は,過去のことを記憶を思い出したり,内的対話を行うとき,左の方を見るという傾向があります。
NLPの「アイ・アクセシング・キュー」という考え方です。
もう少し詳しく言うと,
視線を左側に動かすときは,過去の記憶を思い出していて,
視線を右側に動かすときは,未来の想像を作り出している。
と,考えられています。
さらに,視覚優位,聴覚優位,体感覚優位という優位感覚を当てはめると,
視線を左上に動かす。 = 記憶された映像を思い出している。
視線を右上に動かす。 = 想像された映像を作り出している。
視線を左横に動かす。 = 記憶された音や声を思い出している。
視線を右横に動かす。 = 想像された音や声を作り出している。
視線を左下に動かす。 = 内的対話や,実体験を思い出している。
視線を右下に動かす。 = 想像できる触覚や体感を作り出している。
と考えることができます。
簡単に行ってしまえば,左を見ながら話すことは,過去のことを思い出して話している。右を見ているときはウソをついている,ということです。
もちろん,全員にぴったり当てはまるわけではありません。そういう傾向があるというだけです。
また,ここでの右・左は本人にとっての向きです。観察者からは左右が逆になりますから気を付けないといけません。
というわけで,このことを踏まえて,
「勉強したことを思い出そうとすると,つい左の方を見てしまうから,カンニングを疑われないように気を付けようね。」
「答案用紙をじっと見ながら視線を左にしようとすると,顔が右を向いてしまうから,誤解されないように気を付けようね。」
というアドバイスをします。
今回は,その生徒は思い当たる節があるようでした。「ああ~。」と納得していました。
「○○の視線が怪しかった。ずっと横のほうを見ていた。」
という報告を受けました。
さて,当然カンニングが疑われるわけですが,いきなり指導したりはしません。
念のため,「テストどうだった?」という風に切り出して,生徒の反応を見ます。
やってしまった生徒であれば,明らかに反応が違います。やっていない生徒であれば,素直に話し出します。
「勉強してきたところはできたんですけど,やってないところはダメでした。えへへ。」なんていう風にです。
大抵は,どうして(自分だけそんなこと聞かれるんだろう?)という顔をしながら答えます。
そこで,「いや,実はな,テスト監督に行かれた先生から,こういう話が出ているんだ。」と切り出して,事情を説明します。
「どうだ?心当たりはあるかな?カンニングをしたと言っているのではなくて,そう疑われることをしてないかな?」と聞くと,
「ああ,もしかしたら・・・」と認めました。
自分の動き(視線)は,カンニングと思われる可能性があることを認めたわけです。
それから改めて,「疑わしきは罰せずだから,カンニングをしたとは言えないが,やはりそういう誤解を受けないように気を付けないといけない。」という指導を行います。
もちろん,本当にやったとなれば厳しい指導と処分が待っていることも伝えます。
さらにもう一つ,私が話すことがあります。
人は,過去のことを記憶を思い出したり,内的対話を行うとき,左の方を見るという傾向があります。
NLPの「アイ・アクセシング・キュー」という考え方です。
もう少し詳しく言うと,
視線を左側に動かすときは,過去の記憶を思い出していて,
視線を右側に動かすときは,未来の想像を作り出している。
と,考えられています。
さらに,視覚優位,聴覚優位,体感覚優位という優位感覚を当てはめると,
視線を左上に動かす。 = 記憶された映像を思い出している。
視線を右上に動かす。 = 想像された映像を作り出している。
視線を左横に動かす。 = 記憶された音や声を思い出している。
視線を右横に動かす。 = 想像された音や声を作り出している。
視線を左下に動かす。 = 内的対話や,実体験を思い出している。
視線を右下に動かす。 = 想像できる触覚や体感を作り出している。
と考えることができます。
簡単に行ってしまえば,左を見ながら話すことは,過去のことを思い出して話している。右を見ているときはウソをついている,ということです。
もちろん,全員にぴったり当てはまるわけではありません。そういう傾向があるというだけです。
また,ここでの右・左は本人にとっての向きです。観察者からは左右が逆になりますから気を付けないといけません。
というわけで,このことを踏まえて,
「勉強したことを思い出そうとすると,つい左の方を見てしまうから,カンニングを疑われないように気を付けようね。」
「答案用紙をじっと見ながら視線を左にしようとすると,顔が右を向いてしまうから,誤解されないように気を付けようね。」
というアドバイスをします。
今回は,その生徒は思い当たる節があるようでした。「ああ~。」と納得していました。
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