NHK「学びを変える?デジタル授業革命」 ― 2014/09/08
久しぶりのテレビネタ。
NHKの『クローズアップ現代』で,表題の番組が放送されたので観てみました。
ちょうど,嫁ちゃんが娘ちゃんを散歩に連れ出してくれたので観ることができました。
ICT教育先進国の韓国では,その成果が学力に表れていないそうです。
韓国の先生の
「タブレットだと、わかったつもりになっているだけで頭に何も入ってないでしょう。」
「確かに子どもは授業が楽しかったと言うかもしれませんが、内容は身についていない。それがICTの限界です。」
というセリフが印象的でした。
さらに,教育評論家 クォン・ジャンヒさん
「資料を検索すると早く結果が得られますよね。でもそれは誰かの力で得られたもので、自分のものではありません。
他の人が解決したものを借りると、問題解決能力が落ちてしまうのです。」
が,補足してくれています。
反対に,広尾学園のように,ICT教育がうまくいっている学校もあります。
広尾学園 教務開発部統括部長 金子暁先生の
「導入の時から、どういう活用のあり方ができるのか考え続けてきたけれど、 一斉授業の中にそれを無理やり組み込んでいくのは無理があるなと。
学ぶ時のスタイルが変わっていかないと、本当の意味でのICTの活用はない。」
尾木ママ(尾木直樹さん(教育評論家))がゲストで話されていましたが,だいたいの意見に賛同します。
(100%賛成って言ってしまうのは悔しいw)
元気になられて本当に良かったです。
番組全体の感想を言わせてもらうと,率直な感想を言ってしまえば,「そのとおりだよ。」という感じです。
まず,ICTは万能ではありません。結局は教材,教具の1つです。
ある内容を教えるのには適している。ある生徒には学びやすい。それだけのことだと思います。
ただ,あの小さなタブレット1つに,カメラもビデオもマイクも大画面も,そしてあらゆるアプリ(プログラム)もある。しかも指先だけで直感的に操作できる。
なんだか,とてつもない可能性を秘めていそうだ,と思わせるものがある。そして,かなりいい商売になる。
だから,「普及させよう。一人一台を目指せ。」という見えない力が働く。正直そう感じています。(悪いとは言っていません。)
私自身は,自分でも好きでいろいろ検討してきましたが,結局はICTは万能薬ではないということに気付いて,のめり込むのは止めにしました。
自分でアンケートや実践を積み重ねて得た結果としては,タブレットがすべての生徒に適しているわけではないということです。
それが,私自身の実践の柱の2本目,NLPの優位感覚です。
タブレットでの学習は,体感覚優位の生徒と,言語感覚優位の生徒に対して効果的です。
体感覚優位の生徒は,指先を動かして入ってくる情報に対して強いからです。
タブレットを操作することは,通常の一斉授業に耐えられない体感覚優位の生徒にとっては,自分のペースで学べる最適なツールになるはずです。
言語感覚優位の生徒は,多種多様に飛び込んでくる情報に対して対応ができます。
自分なりに情報を取捨選択したり,組み合わせたり,論理立てていく過程は,言語感覚優位の生徒にとっては楽しくて仕方ない活動です。
視聴覚(IT)教育までの時代は,視覚優位の生徒や聴覚優位の生徒が活躍していました。
OHPを見たり,ビデオを観たり,それについて話し合ったり,一斉授業を聴いたりするのが得意だからです。
反対に,腑に落ちるまで前に進まない体感覚優位の生徒は,授業についてこれない落ちこぼれ。細部にこだわり教師と問答をしたがる言語感覚優位の生徒は,授業を遅らせる困り者。
そんな風に扱われてきた子供たちが,ICT教育によって救われるようになった。受け入れてもらえるようになった。そんな風に考えています。
だから「タブレットを導入しさえすれば学力が上がる」というわけではない,ということです。一部の生徒が救われるだけ,ということです。
これからもICTの研修にも積極的に参加しようと思いますが,私なりの考えも載せておこうと思います。
久しぶりにNHKクローズアップ現代を観ました。また,面白そうな特集を作っていただきたいですね。
【学びを変える? ~デジタル授業革命~】
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3547_all.html
NHKの『クローズアップ現代』で,表題の番組が放送されたので観てみました。
ちょうど,嫁ちゃんが娘ちゃんを散歩に連れ出してくれたので観ることができました。
ICT教育先進国の韓国では,その成果が学力に表れていないそうです。
韓国の先生の
「タブレットだと、わかったつもりになっているだけで頭に何も入ってないでしょう。」
「確かに子どもは授業が楽しかったと言うかもしれませんが、内容は身についていない。それがICTの限界です。」
というセリフが印象的でした。
さらに,教育評論家 クォン・ジャンヒさん
「資料を検索すると早く結果が得られますよね。でもそれは誰かの力で得られたもので、自分のものではありません。
他の人が解決したものを借りると、問題解決能力が落ちてしまうのです。」
が,補足してくれています。
反対に,広尾学園のように,ICT教育がうまくいっている学校もあります。
広尾学園 教務開発部統括部長 金子暁先生の
「導入の時から、どういう活用のあり方ができるのか考え続けてきたけれど、 一斉授業の中にそれを無理やり組み込んでいくのは無理があるなと。
学ぶ時のスタイルが変わっていかないと、本当の意味でのICTの活用はない。」
尾木ママ(尾木直樹さん(教育評論家))がゲストで話されていましたが,だいたいの意見に賛同します。
(100%賛成って言ってしまうのは悔しいw)
元気になられて本当に良かったです。
番組全体の感想を言わせてもらうと,率直な感想を言ってしまえば,「そのとおりだよ。」という感じです。
まず,ICTは万能ではありません。結局は教材,教具の1つです。
ある内容を教えるのには適している。ある生徒には学びやすい。それだけのことだと思います。
ただ,あの小さなタブレット1つに,カメラもビデオもマイクも大画面も,そしてあらゆるアプリ(プログラム)もある。しかも指先だけで直感的に操作できる。
なんだか,とてつもない可能性を秘めていそうだ,と思わせるものがある。そして,かなりいい商売になる。
だから,「普及させよう。一人一台を目指せ。」という見えない力が働く。正直そう感じています。(悪いとは言っていません。)
私自身は,自分でも好きでいろいろ検討してきましたが,結局はICTは万能薬ではないということに気付いて,のめり込むのは止めにしました。
自分でアンケートや実践を積み重ねて得た結果としては,タブレットがすべての生徒に適しているわけではないということです。
それが,私自身の実践の柱の2本目,NLPの優位感覚です。
タブレットでの学習は,体感覚優位の生徒と,言語感覚優位の生徒に対して効果的です。
体感覚優位の生徒は,指先を動かして入ってくる情報に対して強いからです。
タブレットを操作することは,通常の一斉授業に耐えられない体感覚優位の生徒にとっては,自分のペースで学べる最適なツールになるはずです。
言語感覚優位の生徒は,多種多様に飛び込んでくる情報に対して対応ができます。
自分なりに情報を取捨選択したり,組み合わせたり,論理立てていく過程は,言語感覚優位の生徒にとっては楽しくて仕方ない活動です。
視聴覚(IT)教育までの時代は,視覚優位の生徒や聴覚優位の生徒が活躍していました。
OHPを見たり,ビデオを観たり,それについて話し合ったり,一斉授業を聴いたりするのが得意だからです。
反対に,腑に落ちるまで前に進まない体感覚優位の生徒は,授業についてこれない落ちこぼれ。細部にこだわり教師と問答をしたがる言語感覚優位の生徒は,授業を遅らせる困り者。
そんな風に扱われてきた子供たちが,ICT教育によって救われるようになった。受け入れてもらえるようになった。そんな風に考えています。
だから「タブレットを導入しさえすれば学力が上がる」というわけではない,ということです。一部の生徒が救われるだけ,ということです。
これからもICTの研修にも積極的に参加しようと思いますが,私なりの考えも載せておこうと思います。
久しぶりにNHKクローズアップ現代を観ました。また,面白そうな特集を作っていただきたいですね。
【学びを変える? ~デジタル授業革命~】
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3547_all.html
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