担当の部活が変わるとき2017/04/05

校庭でラインカー引くこともなくなるのか~
今年度から『卓球部』をもつことになりました。

今までの部活を振り返ってみると、15年間のうち12年くらいは野球部でした。

最初の「講師のときに野球部だったから」というのが一番の理由でしょう。

どうしても「前の学校では何部だったの?」というのが影響します。



昨年度末の人事の話のときに、野球部顧問から卓球部顧問に変わることを打診されていました。

最初は「え!?」と思いました。ショックがなかったわけではありません。

今の3年生は入学したときから面倒を見てきた生徒たちでした。

生徒たち相談してユニフォームも超カッコいいのに変えました。

ポジションも打順も、技術や素質やメンタルを鑑みて決めてきたつもりでした。



他の先生方の異動の話を聞くうちに、だんだんと有り得ない話ではないと納得できました。

自分の好きなことだけできるほうが珍しいわけです。

一度だって、人事(校務分掌)が自分の思い通りになったことはないのですから。





そんなこんなで、そのことを受け入れて、新年度を迎えました。

そして、歓迎会の酒席で、ある先生からこう言われました。



「野球部から卓球部に変わったのに、大して感じてないの?」




「大して感じてないの?」には「ショックじゃないの?」というニュアンスがこもっていました。

私が校務分掌の発表のときに、飄々とした顔をしていたのでしょう。

もともとペラペラしゃべるタイプでもないですし、感情を表に出すタイプでもないので、そう思われても仕方ないですね。





この場で言わせてもらうと、

私が卓球部に移動することを悲しんだら、受け入れる卓球部の生徒はどうなるでしょう?

そんな先生に来られるほうが嫌ですよね。自分たちは顧問が変わるわけですから。

私が喜んだら、顧問が変わる野球部の生徒はどうでしょう?

そんな姿を見たらショックを受けますよね。自分たちは変わらないと思っていたでしょうから。(4月1日に練習試合もしてたのに)



ですから、生徒のために、私はこの人事を内心いろんなことを思いつつも、飄々と受け止めた顔をしているのです。

それが生徒のためです。

生徒のためだと思うのです。

生まれて初めての卓球です。

できるだけのことはやってみます。

【修学旅行】2泊3日で関西へ行ってきました。2017/04/24

先日、修学旅行に行ってまいりました。

本校は、関西方面へ行くのが習わしになっています。

今年の3年生も同様に考えて、1年生のときから準備を進めてきました。



で、関西であればどこでもいいことになっているので、

一番のメジャーどころとして、「京都」

西日本最大のレジャー施設(USJ)がある、「大阪」

阪神淡路大震災から復興を遂げた、「神戸」

の3ヶ所を選んで、計画を立てました。



この学年は、私の被災者としての体験をずっと伝えたいと思いながら育ててきました。

1年生のときには、地震・津波・原発事故の3重苦にあっている被災地として、福島県いわき市へ。

2年生のときには、東北の中心地であり、仙台空港の復旧で有名になった宮城県仙台市へ。

それぞれ学習旅行として訪問してきました。



3年生はこの『震災学習』の集大成として、神戸の「人と防災未来センター」へ連れていきました。

http://www.dri.ne.jp/

語り部さんの話を聞いたり、震災の疑似体験をしたり、さまざまな展示を見たりしてきました。

私としては、語り部さんの話が自分のことのように思えて、涙を我慢できませんでした。



阪神淡路大震災の時、私は高校生で、まだまだ現実のこととして理解できていませんでした。

何かとてつもなく大変なことが起きた。

これは日本人としての試練だ。

私たちの世代がどうにかしなくては。

当時、授業の課題で、そんな風に新聞記事の感想を書いた記憶があります。



今では我がこととしてよく分かります。

次はいよいよ私が生徒に語る番だなと思います。

今年の3年生には、卒業間際ではなく、少し早目に話そうと思っています。

【修学旅行】ミッションリスト(京都編)2017/04/25

修学旅行1日目は京都です。

バスや電車を利用して、班別自主研修を行います。

修学旅行で一番の冒険となるはずです。



班によってはレンタサイクルを利用するところもあり、かしこいな~と感心しました。

京都は近場であれば自転車でも回れますね。

普段から自転車に乗っている子たちなので、体力的には大丈夫でしょう。

ただ、ヘルメットもレンタルするように指導し、予約の電話をさせました。





班別自主研修というと、先生方がいるチェックポイントを通過するとか、必ず立ち寄る有名スポットを決めておくとか、いろいろな方法があります。

実際、チェックポイントで先生方が待っているのも大変ですし、必ず会えるとも限らなかったりします。

私が最近やっているのは、ミッションを実行してくるというものです。

これにすると、行程等は自由に決めることができますが、研修中、常に課題として意識させることができます。

もしよければ、参考にしてみてください。





【修学旅行のテーマ】

 『 歴史と観光の中心地,関西の文化を体験しよう。 』
   ~ We don’t forget the memories…~

【京都のテーマ】

 『 今に残る古の都の歴史と文化を味わおう 』



【京都でのミッション】


「お店の人に、メジャーな京都の方言と意味を教えてもらおう」


「京都の老舗の看板やのれんを撮ってこよう」


「京都のマンホールを撮ってこよう(いくつ見つかるかな)」


「コンビニやファストフードを撮ってこよう(何が違うかな)」


「お店の人に、京都の隠れた名品を教えてもらおう」


「京都で食べた食事を写真に残してこよう(箸袋をもらおう)」


「外国人に声を掛けて、一緒に写真を撮ろう」


「時間どおりに集合場所に戻ってこよう」





特にお気に入りは、「外国人に声を掛けて、一緒に写真を撮ろう」です。

あらかじめ、英語科の先生にお願いして授業で練習をしておいてもらいました。

生徒たちは金閣寺などで、外国人に果敢に話しかけていました。

一度成功するとうれしくなるようで、別の外国人にも話しかけていました。

変な外国人に話しかけてトラブルにならないかと少し心配していましたが、問題はありませんでした。

【修学旅行】ミッションリスト(大阪編)2017/04/26

修学旅行2日目は大阪です。

班ごとにメインとなるUSJのあと、海路(シャトル船)で海遊館と天保山マーケットプレースへ移動します。

昼食はUSJ、夕飯は天保山MPで食べるようになります。

修学旅行で一番の楽しい一日となるはずです。

http://www.kaiyukan.com/info/access/transport/





班別自主研修というと、先生方がいるチェックポイントを通過するとか、必ず立ち寄る有名スポットを決めておくとか、いろいろな方法があります。

私が最近やっているのは、ミッションを実行してくるというものです。

もしよければ、参考にしてみてください。





【修学旅行のテーマ】

 『 歴史と観光の中心地,関西の文化を体験しよう。 』
   ~ We don’t forget the memories…~

【大阪のテーマ】

 『 関西の中心地「天下の台所」を五感で感じ取ろう 』



【大阪でのミッション】

「USJでお気に入りのキャラと写真を撮ってこよう」


「USJのクルー(スタッフ)にお願いして写真を撮ってもらおう」


「USJのクルーに災害時の避難方法を教えてもらおう」


「USJのマンホールを撮ってこよう(いくつ見つかるかな)」


「USJで食べた食事を写真に残してこよう(箸袋をもらおう)」


「天保山で食べた食事を写真に残してこよう(箸袋をもらおう)」


「天保山マーケットプレイスで災害対策の工夫を見つけよう」


「時間どおりに集合場所に戻ってこよう」





いちおう、防災について学んでいるので、USJでも避難方法についてインタビューするようにミッションを作りました。

クルーによって教えてくれたり、秘密にされたりしたようです。

聞かれて、教えて、まずいようなことではないと思うのですが、ちょっと不思議でした。

まぁクルーとして言えることと言えないことがあるのでしょうから、仕方ありません。

天保山マーケットプレイスの災害対策も、自分たちでは見つけられなかったと言っていました。まぁ遊び疲れて、そんな気力もなかったのかもしれません。

【修学旅行】ミッションリスト(神戸編)2017/04/27

修学旅行3日目は神戸です。

関西の修学旅行というと、京都・大阪・奈良がべただと思いますが、最後は神戸へ行きます。

震災について学んでいますので、「人と防災未来センター」は外せないです。

歴史学習なら京都と奈良の比較、平和学習なら広島へ足を伸ばすのがいいのでしょうね。

http://www.dri.ne.jp/   『人と防災未来センター』




班別自主研修というと、先生方がいるチェックポイントを通過するとか、必ず立ち寄る有名スポットを決めておくとか、いろいろな方法があります。

私が最近やっているのは、ミッションを実行してくるというものです。

もしよければ、参考にしてみてください。





【修学旅行のテーマ】

 『 歴史と観光の中心地,関西の文化を体験しよう。 』
   ~ We don’t forget the memories…~

【神戸のテーマ】

 『 震災から20年,復興への道をたどろう 』




【神戸のミッション】

「人と防災未来センターで語り部さんの話をメモしよう」


「阪神大震災について、お店の人にインタビューしてみよう」


「お店の人にどんな災害対策をしているか教えてもらおう」


「神戸のマンホールを撮ってこよう(いくつ見つかるかな)」


「南京町にいる動物たちのオブジェを撮ってこよう」


「南京町の門の下で写真を撮ってこよう(何ていう門かな)」


「異人館街で大道芸人さんの写真を撮ってこよう」


「絶対時間どおりに集合場所に来よう(飛行機に間に合わない!)」





神戸で全員で行動してもいいのですが、班別自主研修を取り入れました。

旅行業者さんと相談して、3大中華街の一つである南京町から、有名な異人館街までの、班別自主研修を考えました。

バスが「シティー・ループ」というので一本で行けるので、班別とはいえそれほどのリスクはありません。

http://www.kctp.co.jp/outline/car/cityloop/

晴天に恵まれて、アイスやかき氷がおいしい日でした。

【金言】はきものをそろえる2017/04/28

うちの娘にもやらせるようにしています
『はきものをそろえる』

 はきものをそろえると こころもそろう

 こころがそろうと はきものもそろう

 ぬぐときにそろえておくと

 はくときに心がみだれない

 だれかがみだしておいたら

 だまってそろえておいてあげよう

 そうすればきっと

 世界中の人の心も そろうでしょう


藤本幸邦 和尚 (長野県篠ノ井町円福寺)





かつて勤務していた学校の体育館入り口に掲示されていました。

当時もいい詩だな~と思って写真を撮った記憶があります。

(その写真がどこにいったかは分かりません)





先日、またこの詩に出会うことができたので、今回は忘れないようにブログにアップしておきます。

学級通信のネタにも使いました。

うちの学校でも、はきものをそろえる習慣をつけさせようと頑張っています。

非常に素直な生徒たちなので、やろうというとすぐにやることはできます。

下駄箱のくつはきれいにそろっています。

しかし、大事なのはその次です。



『だれかがみだしておいたら だまってそろえておいてあげよう』

つい面倒がってやりません。

ついチクるように先生や友達に言ってしまいます。

つい恩着せがましくその子に言ってしまいます。



そうです。

誰かの靴が乱れていたら、直してあげて、そしてそのことを誰にもアピールしないのです。

自分も含めて、いいことをすると、ついついアピールしたくなりますよね。

そこを謙虚に。

誰にもほめられなくても、貢献感を味わって満足して終わるのです。

くつをそろえる。

単純なことですが、だからこそ一生続けていく修行ですね。
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