【原稿】災害の映像を見せた後に話すこと2016/02/08

最近,いろいろなところで災害が起きています。

関東地方での連続した地震,台湾の直下型地震,そして桜島の噴火…。

これだけ続いてしまうと一体全体どうにかなってしまうのではないか。と不安にもなります。



こういった災害時には,新聞やニュース動画を資料として「防災」について話をしています。

タイムリーな話題なだけに,生徒たちの食いついてきます。

3学期の学習として,ちょうど関連領域を扱う頃ですね。1年生は地震・火山,2年生は気象(雷),3年生は自然災害があります。



今回は桜島の噴火の際に見られた「火山雷」について動画を見せました。生徒たちは食い入りうようにニュースを観ていました。

そして終わりの火山雷の場面でぼそっと…「かっこいい」と一人がつぶやきました。

もちろん,それを狙っていたわけですが,動画終了後こんなふうに話しました。





「今回は火山の瞬間を観てもらいました。あの火山のなかで見えた光は火山雷といいます。

ふつうの雷は,雲のなかで氷同士がぶつかって静電気が生じて雷として落ちてくるんだけど,

火山雷は噴火によって細かい岩石同士がこすれて静電気ができることによって起きる現象です。

観ていると,かっこいいとか,すげーとか,思うよね。

でもね,忘れないでほしいことがあるんだ。

あの火山の下には,住んでいる人の生活があるんだってこと。

車に火山灰が降り積もっているシーンがあったけど,それだけじゃないんだよね。家や畑がダメになったり,避難しなければならなくなったり,あそこにいる人たちは大変な思いをしているんだよ。

思うのはいいよ,つい口に出るのも仕方ない。でも,そういう被災した人たちを思いやることも忘れないでほしいな。」



このあとは,学年・学級の実態に応じて,防災・減災に関する話をします。例えば…

家族で避難場所を決めているか。ちなみに,生徒はそもそも避難場所に指定される学校にいます。心配なのは仕事に行っている大人のほうです。

防災かばんは準備してあるか。賞味期限切れの食料が入っていないか,半年ごとに確認しましょう。

通信・連絡手段は決めてあるか。固定電話,携帯電話,SNSでそれぞれ連絡先を確認しておくと,家族で合流しやすくなります。



(被災地のみなさんのご無事と,一日も早い地域の復旧・復興を願っています。)

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