僕が義妹の結婚式で泣いたワケ ― 2014/11/16
義理の妹が結婚しました。家族3人で挙式と披露宴に参加してきました。
私達は姉夫婦として、彼女のことを見守り励まし、なんとか結婚式にまでたどり着きました。
もちろん、がんばっていたのは本人と旦那さんになる人でしょうけど、自分達のとき以上に大変だったようでした。
私の趣味はカメラですから、娘ちゃんを抱っこしていても、ついつい撮りたくなってしまいます。
しかも娘ちゃんは挙式のときまでは起きていましたが、オムツ交換したら、披露宴会場でまもなく眠りに落ちました。よくこんな賑やかなところで寝れるなーと感心してしまいますが、おかげで撮影に行けました。
残念ながら子守り担当だと思ってマイカメラを忘れてしまったので、一眼レフでは撮れなかったのですが、嫁ちゃんのカメラでバシバシ撮っていました。
私もだいぶ結婚式の撮影に慣れています。みんなが撮るような真正面のアングルからは狙いません。よく式場のプロカメラマンと位置取りで争います(笑)(もちろん譲りますよ)。
さて、式は進み余興の時間へ。
新郎側は親族みんなでカラオケ。新郎も一緒になって歌いました。新婦も喜んで見守っています。
続いて新婦側。
「ここでサプライズです。新婦からのリクエストで、新婦のお父様に歌って頂きたいと思います!」と司会。
お義父さんは表彰されるくらい歌の上手な方です。
多少照れながらも、お義父さんはマイクを握りました。
歌は「晴れ姿」です。
会場にはお義父さんの朗々たる声が響きました。
花嫁もその姿を目に焼き付けようと、お義父さんの隣へ。
父娘の仲睦まじい姿をみんなが見守り、カメラを向けました。
気をよくしたお義父さんは、カラードレスの娘の腰に手を添えて歌おうとしました。
それを見ていたのは、カメラマンとして二人を横から撮ろうと回り込んでいた私だけだったと思います。
手が触れた瞬間に、さっと手が引いて目頭を抑えました。
お義父さんの目から涙が溢れました。今まで堪えていたのでしょう。歌うのもやっとなくらいの男泣きでした。
会場からは励ましの声が飛ばされ、もらい泣きする方も大勢いました。披露宴で一番感動的な場面だったと思います。
何とか歌いきったお義父さんは、少し照れながら、私の前を通って席へ戻られました。
私も同じテーブルだったので、席へ戻って泣きました。
嫁ちゃんやお義母さんからは「娘ちゃんが嫁ぐの想像したの?」と笑われました。
そうではありません。
娘を嫁にだす父親の姿を見たからです。
私も嫁ちゃんと結婚したとき、お義父さんはそういう気持ちだったのだと実感しました。
自分の結婚式のときには、自分のことで頭が一杯でした。自分の親の気持ちや、嫁ちゃんのご両親の気持ちまで、まだまだ思いが至らなかったのだなと気づきました。
お義父さんの伸ばした手…触れるか触れないかで目頭を押さえに戻った手…。
娘を手放したくない気持ちと、送り出してやりたい気持ち。
その二律背反のなか、娘に「おめでとう」と言う気持ち。
私のときもそうだったのだと思います。
そういうお義父さんから、私は嫁ちゃんを頂戴したわけです(頂戴したなんて言い方すると、嫁ちゃんが「物じゃない!」って言いますが)。
お義父さんの姿を見て、私は自分と嫁ちゃんのことを改めて考えました。
私はお義父さんをガッカリさせないような立派な夫になっているでしょうか?
お義父さんが納得するように嫁ちゃんを幸せにできているでしょうか?
このお義父さんとの約束を破るわけにはいかない。お義父さんを悲しませるようなことはしてはいけない。そう思いました。
そう思いながら、泣いていたのです。
改めて、嫁ちゃんのことをこれからも幸せにしていきます。
私のことを親戚の前で「うちの息子(笑)」と言ってくれるお義父さんとの、男の約束です。
嫁ちゃんと結婚して、嫁ちゃんの家族と家族になれて、本当に良かったなと思った結婚式でした。
私達は姉夫婦として、彼女のことを見守り励まし、なんとか結婚式にまでたどり着きました。
もちろん、がんばっていたのは本人と旦那さんになる人でしょうけど、自分達のとき以上に大変だったようでした。
私の趣味はカメラですから、娘ちゃんを抱っこしていても、ついつい撮りたくなってしまいます。
しかも娘ちゃんは挙式のときまでは起きていましたが、オムツ交換したら、披露宴会場でまもなく眠りに落ちました。よくこんな賑やかなところで寝れるなーと感心してしまいますが、おかげで撮影に行けました。
残念ながら子守り担当だと思ってマイカメラを忘れてしまったので、一眼レフでは撮れなかったのですが、嫁ちゃんのカメラでバシバシ撮っていました。
私もだいぶ結婚式の撮影に慣れています。みんなが撮るような真正面のアングルからは狙いません。よく式場のプロカメラマンと位置取りで争います(笑)(もちろん譲りますよ)。
さて、式は進み余興の時間へ。
新郎側は親族みんなでカラオケ。新郎も一緒になって歌いました。新婦も喜んで見守っています。
続いて新婦側。
「ここでサプライズです。新婦からのリクエストで、新婦のお父様に歌って頂きたいと思います!」と司会。
お義父さんは表彰されるくらい歌の上手な方です。
多少照れながらも、お義父さんはマイクを握りました。
歌は「晴れ姿」です。
会場にはお義父さんの朗々たる声が響きました。
花嫁もその姿を目に焼き付けようと、お義父さんの隣へ。
父娘の仲睦まじい姿をみんなが見守り、カメラを向けました。
気をよくしたお義父さんは、カラードレスの娘の腰に手を添えて歌おうとしました。
それを見ていたのは、カメラマンとして二人を横から撮ろうと回り込んでいた私だけだったと思います。
手が触れた瞬間に、さっと手が引いて目頭を抑えました。
お義父さんの目から涙が溢れました。今まで堪えていたのでしょう。歌うのもやっとなくらいの男泣きでした。
会場からは励ましの声が飛ばされ、もらい泣きする方も大勢いました。披露宴で一番感動的な場面だったと思います。
何とか歌いきったお義父さんは、少し照れながら、私の前を通って席へ戻られました。
私も同じテーブルだったので、席へ戻って泣きました。
嫁ちゃんやお義母さんからは「娘ちゃんが嫁ぐの想像したの?」と笑われました。
そうではありません。
娘を嫁にだす父親の姿を見たからです。
私も嫁ちゃんと結婚したとき、お義父さんはそういう気持ちだったのだと実感しました。
自分の結婚式のときには、自分のことで頭が一杯でした。自分の親の気持ちや、嫁ちゃんのご両親の気持ちまで、まだまだ思いが至らなかったのだなと気づきました。
お義父さんの伸ばした手…触れるか触れないかで目頭を押さえに戻った手…。
娘を手放したくない気持ちと、送り出してやりたい気持ち。
その二律背反のなか、娘に「おめでとう」と言う気持ち。
私のときもそうだったのだと思います。
そういうお義父さんから、私は嫁ちゃんを頂戴したわけです(頂戴したなんて言い方すると、嫁ちゃんが「物じゃない!」って言いますが)。
お義父さんの姿を見て、私は自分と嫁ちゃんのことを改めて考えました。
私はお義父さんをガッカリさせないような立派な夫になっているでしょうか?
お義父さんが納得するように嫁ちゃんを幸せにできているでしょうか?
このお義父さんとの約束を破るわけにはいかない。お義父さんを悲しませるようなことはしてはいけない。そう思いました。
そう思いながら、泣いていたのです。
改めて、嫁ちゃんのことをこれからも幸せにしていきます。
私のことを親戚の前で「うちの息子(笑)」と言ってくれるお義父さんとの、男の約束です。
嫁ちゃんと結婚して、嫁ちゃんの家族と家族になれて、本当に良かったなと思った結婚式でした。
最近のコメント