学期ごとのスタート3日間2014/04/03

先生方と話をしていて気が付いたのですが,いわゆる「黄金の3日間」をご存知ない先生がいらっしゃいました。

自分の常識は,みんなの常識ではないということですね。

それでも,自分の指導力のレベルとは別に,知識として知っておいてもいいと思ったので,自分の考えを書いておきます。

(私自身はTOSSは知っている程度です。参考にはしていますが,傾倒はしていません。ですから,ここに書いてあることも,TOSSとしては違う!と言われるかもしれません。)





【黄金の3日間】
 春休み明けの3日間。新年度の始まりです。

 この3日間は,どの子も新しい学年への希望とやる気に満ちていて,先生の話をしっかり聞こうとします。

 そこで,学級経営方針をきちんと伝えたり,係や当番,委員会などの仕組みとルールを作ったり,学級目標や学級スローガンを立てさせたりします。

 先生自身もやる気がみなぎっているはずです。4日目にどれだけイライラしたり,怒ったりしないで済むか,この3日間に本気で取り組むといいです。

 逆に言えば,4日目の生徒の失敗は,先生の失敗です。ルールや決まりを生徒全員に共通理解させ,共通実践させる必要があったのに,どこかで抜けてしまったのです。改めてフォローしましょう。





【白銀の3日間】
 夏休み明けの3日間。一番長い2学期のスタートです。

 この3日間は,生徒は夏休み明けでまったく本調子ではありません。1学期に指導した努力はなんだったの!?というくらい仕組みやルールを忘れています。

 怒る必要はありません。当たり前なのです。学級という公共の場から,家庭という私的な場に生活の中心があったのです。ルールを忘れて当然です。

 ですから,ルールを忘れているだけだと心に余裕をもって,「1学期にこう決めたよね?」と思い出させればいいだけです。

 また,「もう慣れたと思うから,2学期からはこういう風に変えたいんだけど,できるよね?」とルールを変えるチャンスでもあります。

 もちろん,ルールを覚えていて破った場合には,しっかり指導する必要があります。





【青銅の3日間】
 冬休み明けの3日間。1年の始まり,年度の終わりです。

 冬休み明けのルール忘れは,夏休み明けほどではありません。ずっと指導してきているので,ほとんどの生徒はルールを覚えているはずです。

 反対に,まじめな生徒はだんだんと息切れしてくるころです。また,かしこい生徒は手を抜き始めるころです。

 そこで,そういった生徒たちへの活力を与えるようにします。私はいつも「3学期は年度の終わり,まとめの学期だよ。そして,新年の始まり,上級生になる助走の学期だよ。」という話をしています。

 そして,何度も学級目標を確認して,「何をどうやったら,目標を達成したって言えるの?自分たちで目標立てたんだよね?」と迫ります。

 自分たちが4月のやる気がみなぎっていたときに立てた目標。この自分たちの印籠を自分たちの目の前に突き付けられて,生徒たちも発奮するようになります。

 さらに,「つぎの学年に向けて,こういう風にルールを変えたいんだけど,がんばってね。」と言って,ルールを変えることもできます。





 3日間で伝えられなかったルールは,「先生の指示が足りなかった。申し訳ない。こういうふうにしたいんだけど,いいかな。」と全員が聞いている状態で話をして,立て直します。

 また,2学期,3学期のはじめにルールを変える場合も同じです。「君たちの成長を見ていて,こういうふうにルールを変えたいと思ったんだけど,よろしくね。」

 中学生が相手ですから,きちんとした理由を説明します。大人として扱うのです。

 「この方が,一人一人の負担が減る。」「日直の仕事が大変そうに見える。」「上級生には,こういうことが求められる。」というように,そうすることのメリットや意義をしっかりと話します。

 生徒が同意して,納得してくれることが大切です。学期始めの3日間であれば,素直に聞いてくれます。

 4日目以降になると,「先生,前はそんなこと言わなかった。」「このあいだと言っていることが違う。」などの反論や不満の声が出てきます。きちんと謝って,説明責任を果たすのが,大人として必要なことだと思います。

 相手を子供扱いして,「いいから,こうするの!」というのでは,子供の成長を阻害してしまうように思います。





さて,今年度の学級経営方針を確認してみますか。

(まだまだ未熟者の考えですが,何か参考になれば幸いです。)
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