【図書館】すべての情報は1冊の手帳にまとめなさい2016/01/04

「すべての情報は1冊の手帳にまとめなさい」蟹瀬誠一/三笠書房を読みました。

「知的生産」向上委員会というのがあるらしく,そこに所属している方々のコラムも載っています。

基本は蟹瀬さんの手帳の使い方を書いたもので,「手帳はこういうのがベスト,こういう風に使うのがいい,と言い切っているところがすごいな~,押しが強いな~。」と思いながら読みました。

例えば,手帳の大きさは文庫サイズ,ボールペンは1色,手帳のデザイン性にこだわる,メモはキーワードだけを書く,などです。



自分にとってのベストが他の人のベストであると言い切ってしまうところがすごいな,と思うわけです。

しかも,キーワードメモ術というのを紹介しているのですが,それには感想などを一切書かない。週間予定表に「サソリ」と書いてあれば,自分が初めてサソリを食べたのだということを思い出せる。というのです。(p104)

そういいながら,美術館などに行ったら自分の気に入った作品のタイトルや感想を書いておく。写真を貼っておくのもいい。(p142)と言っています。



「どっちだよ。」と突っ込みたくなりますが,つまりは,手帳に書くことは,本人が何にこだわっているか,何に思い入れを持っているか,それ次第だということでしょう。

自分の心の琴線に触れたことはビジュアルも含めて,しっかり感想を残す。少なくとも,キーワードだけでも書いてあれば,思い出す手掛かりにはなる。ということしょう。

それを「これで200%大丈夫」と言い切ってしまうところがすごいなと思ったわけです。それでも,そういったことも含めて参考になったこと,面白かったことがあります。

以下,読書メモ





p24,190 ジャック・ウェルチ(GE社最高経営責任者)
  「Control your destiny or someone else will」
  「自分の運命は自分で決めなさい。そうでなければ他人に決められてしまう」

p25 いい手帳はあなたに「遊びの時間」を作ってくれる。
   「遊ぶこと」を目的にして働いてみればいい。

p40 手帳を選ぶときは「外観」を重視する。
    すぐに見つかる,なくさない,持っていて格好いい

p72 「年間予定表」で自分の1年間を俯瞰する
    1年を通してパーソナルデータをチェックする
    データはシンプルなルールで記録する

p80 「月間予定表」は,デッドラインが決め手
    月初めに「ブロックする日」を3日作る
    休みが長期的であるほど,半年前,1年前からブロックしておく必要がある
    「いつか」と思っているうちは,何も実現できない
    「休まなければならない日」を逆算して予定を組む
    年中行事もブロック方式で忘れずにチェックする

p95 情報(キーワード)は「週間予定表」に詰め込む
    予定=何月何日の,何時に,どこで,誰と,何をするのか
    会う予定の相手の基本データは必ず押さえる
    手帳にはキーワードだけ記して,詳細はパソコンで管理する。パソコンデータの索引として使う。

p124 「すべての情報」とは,手帳の持ち主である自分にとって必要なすべての情報

p128 本当に使える方法論というのは常にシンプルなものだ

p133 左ページに入ってくるお金,右ページに出ていくお金,と大まかに分けて書いておく。
   このバランスが大きく崩れない限りは,生活は安泰である。

p134 情報は手帳に集めておくのが一番いい,けれど,情報の質は選ばなければいけない

p141 1冊の本を読んで,重要なことを2つか3つ見つけられれば十分

p142 手帳にメモしておくのは,いつでも上手に記憶の引き出しを開けられるようにすることが目的

p144 手帳を話材の「索引」,考えるための「索引」にする

p154 ひとつ何か見つけたらもうけもの
    引用部分,データを拾う,

p157 生きたメモの取り方
    話をする側の緊張感と,話を聞く側の緊張感の両方が常にその場にあること
    「秘密,オフレコ」で口に出してしまう,その場限りの情報をチェックする

p163 本で読んだり耳にした名言や格言などは,できるだけそのまま,一言一句違えないくらいの覚悟で書き取る
    名言や格言は,短い言葉で簡単に自分の意志を伝えることができる
    格言をとっかかりに話を始める,締めくくりに使ってきれいにまとめる

p195 手帳に書くことは,夢を「具体的」にすること
    書いたものを,手帳を開いては何度も見ることで,実現に向けて動かなければ,という意志が生まれてくる。アンテナが立っているから,夢に関する情報が自然と自分の手元に集まってくる。

p198 夢は「逆算」しないと実現が見えてこない
   夢をかなえるカギは「デッドライン方式」

p202 今すべきことは何か?
    20代 「粛々と」生きる。 何をやってもやり直しがきく。
    30代 「強く」生きる。  仕事やプライベートの責任に耐える。
    40代 「賢く」生きる。  経験とスキルを生かして的確に結果を出す。
    50代 「豊かに」生きる。 豊かさとはその存在(本物)に触れたことが「よかった」と思うこと。
    60代 「健康に」生きる。 健康という資産を大切に保全する。

p213 小さな積み重ねが将来の自分に必ずつながっていく。手帳にはその足跡が記録されていくだろう。手帳は未来への道しるべであり,かつ過去の戦歴になる。



本田直之(p56)
 「大切なのは,タイムマネジメントではなくセルフマネジメント」
   自分を半強制的に動かす「仕組み」を作る
   習慣化を繰り返すことで「なりたい自分になる」

古市幸雄(p64)
 「手帳に書く,ということは,自分に新しいメッセージを送ること」
   手帳は目標を管理するためのもの
   「目標設定」のための時間を作る

久恒啓一(p107)
 「手帳とは『人生の経営資源』を管理するためのツール」
   人生の経営資源=人,物,金,時間,情報,システム,人脈
   「鳥の目」の感覚を手帳に取り入れる
   1日は点,1週間は線,1ヶ月は面。

和田裕美(p114)
 「自然に『先を見る』ようになる。だから手帳で目標が達成できる」
   手帳は「手に取って先を見る」ためのもの
   仕事に優先順位をつけること,誰に向かってやる仕事なのかを考えること
   仕事そのものに興味をもつことがベースに絶対必要。=裏には「マインド」がある

石渡美奈(p174)
 「どんなに忙しくても,手帳に書くのが楽しくなる秘訣」
   文房具に徹底的にこだわる
   スキマ時間を楽しんで見つける習慣を身につける
   手帳に書くことで自然に頭にインプットされる

土井英司(p181)
 「固有名詞と数字の入っていない情報に価値はない」
   プライベートの時間を割きにブロックする
   インプットして価値がるのは「他人と差別化できる情報」
   情報収集は,固有名詞や数字を引き出す工夫をする

吉越浩一郎
 「デッドラインを決めれば,仕事は1日中はかどる」
   会社がデッドラインを決めなければいけない
   一度決めた締め切りは何がなんでも守る
   報連相は人を育てない。仕事は丸投げをするのが一番いい
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