生徒会総会に向けて2013/05/02

学校によって呼び方はちがいますが,今日は生徒会総会の要項審議(議案書審議)がありました。

最初の10分間は委員長,副委員長に任せてみました。どうなることかと見ていると,生活班をつくってページをめくりながら「質問はありませんか?」を繰り返しています。

「第1号議案 生徒会本部 活動計画」が終わったところでストップをかけました。2年生としてこのままではいけません。



「君たちはもう2年生。ちょっと考えて。生徒会総会って何のためにやるの?

(生徒の答えを待って)そう,学校をよりよくするためにやるんだよね。

学校のこと,生徒会活動のことがわからなくて『質問する』のは1年生の仕事。

2年生になって質問していたら,君たち1年間なにやってきたんだってことになるよ。2年生は,各委員会へ『要望する』か『提案する』ようになってほしい。

各委員会にぜひやってほしいことを要望する。できそうなことを提案する。そうやって,よりよい学校にしていくんだよ。

そのためには,話し合いの隊形がよくない。生活班だといろんな立場の人がいるから話がまとまらない。

まずは各委員会ごとに分かれて,他の委員会の活動計画を見て,意見を出し合いなさい。」

10分後,生徒たちは委員会どうしで「○○委員会で,こんな活動をするのはどうか?」「この仕事は○○委員会でやってほしい」と話し合いになりました。

私も「○○委員会,だいじょうぶ?自分たちの仕事が増えて大変になるよ。反論していいんだよ」とけしかけました。

先ほどまで仕方なく無理やり質問や意見を出そうとしていたのに,とても活発な,建設的な話し合いになっています。



「つぎは部活動ごとに分かれて,話し合ってみなさい。ついでに生徒会予算についても話し合いなさい。」

同じように部活動ごとに集まって話し合いになりました。こちらは自分たちの部活動への要望が多かったです。「うちの部活の練習場所を広げてほしい」とか「時計が見やすいように位置を変えてほしい」とか。

学校への要望と生徒会活動としての要望がごっちゃになっていますが,それでいいと思います。一般の生徒が,学校へ意見を突きつけるなんてそうできることではないですから。あとは,生徒会担当の先生がどこまでそれを真剣に受け止めるか,です。



最後に,私から評価をしました。

「よりよい学校にするための,建設的な,活発な話し合いができましたね。2年生らしいですよ。

でもまだよく考えてね。いくつかの委員会で活動目標に『仕事を忘れない』って書いているけど,それが活動目標ってどうなのかな?目指すところが低すぎないかい?

さらに予算はどう?自分たちは県大会を目指しているからもっと予算が欲しいとか,そういうことも言えるようになってほしいな。

3年生になったら,そういう要望や提案を出しながら,自分たちで実現していくんだからね。」



以前に務めた生徒会担当の経験が生きました。現任校では生徒会担当ではないので,自分にできることは限られますが,生徒たちにぜひ「自分たちがやりたいことが実現できる喜び」を味わってほしいと思います。そのための第一段階はクリアできたと思いました。
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