朝と帰りの3分2013/02/12

帰りの学活で,子どもたちに青い表紙の罫線ノートを配りました。なんてことはない,表紙に「ラムネ」というシールが貼ってある,ただのノートです。

「では,話します。中学校っていうのは,教科ごとに先生が変わります。小学校みたいに担任の先生がずっと教室にいることはありません。

私が君たちと話をするのは,朝と帰りの学活くらいです。10分間の学活の中の「先生のお話」は3分です。朝,帰りで合計6分しか先生の話を聞かない日もあります。

だから,先生はこの3分に命をかけています。君たちに伝えたいことを必死に話します。もちろん,連絡だけのとき,冗談言っておわるときもあるでしょう。それでも,君たちの3分を無駄にしないように真剣勝負をします。

そこで,先生の話をメモできるように,このノートを配ります。名前をラムネノートと呼びます。君たちにメモしてもらえるくらい,価値のある話ができるように先生はがんばります。だから君たちも一生懸命に先生の話を聞いてほしいと思います。3分経ちました。先生の話を終わります。」

4月に配ったラムネノートは,今でも続いています。子どもたちは私の話を自分なりにメモしています。嬉しくもあり,緊張もします。下手なことは言えません。チラッと見えたりすると落書きを書いている子もいますが,何も言いません。

「生活の記録は読みますが,ラムネノートは決して見ません。中学生になってまで,なんでもかんでもチェックされるのは嫌でしょう。君たちのプライバシーは守ります。」

落書きに負けないように,お説教にならないように,大事なことを伝えられるように,毎日3分間に頭を悩ませています。

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