新婚旅行(7) 朝のモン・サン・ミッシェル2012/07/27

はるかに霞むモン・サン・ミッシェル
いよいよ,旅の第一目的地,モン・サン・ミッシェル見学の日です。

朝5時過ぎに奥さんに起こしてもらい,シャワーを浴びました。私が「朝のモン・サン・ミッシェルを写真に撮りたい」と言っていたので、わざわざ目覚ましをセットしていてくれたのです。

6時にホテルを出ました。さすがに昨夜のバスは出ていなかったので,歩いて向かいました。しかし残念ながら,海には雲がかかっていて,薄く靄も出ていて,朝焼けのモン・サン・ミッシェルは撮れそうにありませんでした。

歩いててすれ違ったのは,ウォーキングしているおばちゃんと,ランニングしているお兄さん,観光の女性やカップルで、ほとんど日本人でした。日本語で挨拶できちゃうし,シャッターも頼まれました。

途中まで行って,やっぱり歩いてたどり着くような距離ではないと悟りました。いちおうモン・サン・ミッシェルと朝焼けとを別々に撮りました。ソラジローとトリを置いて写真を撮って遊びながら,Uターンしました。

7時には部屋に戻りました。別会場のレストランで,みんなが朝食を食べているのが見えたので,奥さんと食べに行きました。他の人は誰も朝は見に行ってないみたいでした。もったいない。朝食は昨日と同じアメリカンスタイル。ホットケーキとヨーグルトが旨かった。

新婚旅行(8) モン・サン・ミッシェル探検2012/07/27

モン・サン・ミッシェルの中庭
朝食後,いよいよモン・サン・ミッシェルへ。改めてバスで向かいました。まだ少しモヤっていたけれど,日が昇ればすっきりするかな。

島に着いて入り口まで行きました。案内人はヤンさん。英語ではジョン,日本語で太郎だと自己紹介してた。面白いおじさんでした。

修道院までの石畳を上がると,各お店の荷物を積んだ小さなフォークリフトが,道幅ぎりぎりで登り下りしていました。歩行者は両際に寄るしかありません。

途中,教会からフランス女性が泣きながら出てきてビビりました。友達が慰めていたけど,いったい中で何があったのでしょうか。占いでもやったのかな。

モン・サン・ミッシェルのなかは、石造りだから冷んやりとしていました。数々の階段と曲り道で,ガイドがいないと絶対迷う。天井は石が重いから,唯一木でできているそうです。確かに木でした。ゴシック建築とかがいろいろ混ざっているそうですが,残念ながら違いが分かるほど詳しくないです。

修道院だから修道士と修道女の宿舎が別々にあるそうです。ヤンさんは「当たり前」と日本語で言って笑っていました。

一時期は貴族も住んでいたため,肉を焼く巨大なかまどと食堂もありました。でもそこは2階です。3階には肉を禁止されている修道士たちの食堂がありました。匂いが立ち込めて食べたくならないかな~と,可哀想に思いました。奥さんは「お肉の味を知らないんじゃない?」と言っていたけど。かわいそすぎる。

刑務所だったときの名残も見られました。囚人六人をハムスターのように歩かせて,荷物を引き上げるための大車輪のカラカラです。ソリだけで300キロもあるそうですから,きつかったろうと思います。

感動は最後にありました。

最上階に上がると,パッと出られる中庭がありました。緑と花がキレイでした。花の蜜を求めてミツバチも飛んでいます。季節的にも花のきれいな時期です。みんな,これが見たくて登ってくるのでしょう。来た甲斐がありました。

ずっと登ってきて疲れていたし,石しか見てなかったから,なお一層の感動でした。周りを囲む石柱も,一つ一つ異なる意匠が施されていて感心しきりでした。

新婚旅行(9) モン・サン・ミッシェルの街2012/07/27

干潟を歩いて渡ってきた,修道士と観光客の団体さま
広間で解散してから,ヤンさんと記念撮影しました。みんなも真似して撮ってもらっていました。1時間の自由時間があったのでゆっくり下に下りました。

お土産屋さんの値段が隣どおしでも50セントくらい違います。スーパーの方が安いものもありました。モン・サン・ミッシェルのステッカーと,奥さんがいいと言ったスノードーム,フランスとモン・サン・ミッシェルと書かれた標識を買いました。家のどこに飾ろうかな。

聖ミカエルや十字軍のフィギュアがたくさんあって,ちょっと童心に帰りました。妖精(可愛いのもセクシーなのもあった)やドラゴンもあったし,アーサー王と円卓の騎士のセットもあって感激です。欲しくなってさまざま見たのですが,他でも買えそうだと思い,悩んだ末に辞めてしまった。

フィギュアを選んでいるときに,お店のおばちゃんに「お客サマ,これはスバラシーお護りネ,スバラシーお土産。」と片言の日本語で勧められて,逆に聖ミカエルのフィギュアは買う気にならなかったです。ちょっとかっこ良かったのにな。

奥さんはずっと妹さんへのお土産を探してました。腕輪かネックレスか,値段も品質もプラスチックやスワロフスキーがあっていろいろです。お互いに,お金の使いどころで悩みますね。

郵便局もあったので入ってみました。昨日,奥さんは絵ハガキを買っていましたが,疲れて寝てしまったせいで,何も書いてなかったので郵便は出せませんでした。

お昼はモン・サン・ミッシェルの名物だというオムレツです。サラダも出たけど、パサパサで酸っぱくておいしくはありませんでした。残念。名物だと言われたオムレツは、卵をひたすら混ぜて泡立たせたものでした。味もタンパクでそんなに美味しくはなかったです。これが名物なのか?もしかしたら修道士たちの精進料理なのでは?とさえ思いました。

名残り惜しくもモン・サン・ミッシェルを後にしました。そんな時に事件が・・・!

帰りの送迎バスで,奥さんが捻って痛めている右足を蹴飛ばしてしまったのです。悶絶する奥さん。本当にごめんなさい。隣のフランス女性が押してきて、その瞬間にバスが急発進したせいなんだよ~(T ^ T)

ドミニクにお願いして,デラックスバスに積んだスーツケースを出してもらって,湿布を取り出して足に貼りました。ますます治りが遅くなるな,ごめんなさい。ご機嫌ナナメで、口も効いてくれなくなってしまいました。激しくごめんなさい。

新婚旅行(10) トゥール2012/07/27

おつりはチップだよ~♪
バスはトゥールの街へ。久しぶりの都会です。ホテルは昨日と同じメルキュールでしたけど,心配していた虫はさすがにいませんでした。ただベッドもトイレも背が高くて,トイレは座ると足が付かないほどでした。

奥さんが足を痛めたため,添乗員さんがドミニクにお願いして,バスでレストランまで連れてってもらえました。「ドミニクの夕飯が遅れるけど~」と添乗員さん。すまん,でもメルシー。

夕飯はポークの煮込みとラタトゥイユみたいなやつでした。絶品というほどではないけれど,久しぶりの肉料理で美味しかったです。デザートは再びカスタード付きのケーキ・・・。

飲み物代は毎回別料金なのですけれど,今回はおつりの40セントをチップとして持っていかれました。いつまでもおつりを持ってこないので,あれっ?と最初は疑問に思ってしまいました。あとで従業員みんなで山分けするのかな?

帰りに直接帰るグループと,旧市街の街並みを見に行くグループに別れました。奥さんが「足は痛いけどせっかくだから」と言ってくれたので,行けるところまで行ってみました。工事中の通りを抜けて旧市街の入り口まで行ったら,雨がパラついてきたので結局は先に帰ることにしました。

なぜか道沿いには,下着屋さんと靴屋さんとカバン屋さんが多かったです。時折,ナイキとか知ってるブランドが出てきたときは面白かったですね。帰りは地図を見ながら奥さんと二人で歩きました。知らない街を二人だけで歩いたのは,なんか貴重に思えました。念のため旅行直前に買った折りたたみ傘も役に立って良かったです。

ホテルに帰ると23時,ロンドンオリンピックの開会式の様子をテレビで観ながら,いつのまにか寝ていました。パッと目が覚めて「夜中だ~」と思ったらまだ0時で,シャワーを浴びて1時くらいにはまた寝てました。
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