反転授業に0.1歩くらい近づいた2013/11/27

ワイヤレスプレゼンターを用いてパワーポイントを遠隔操作し,黒板に何も書かないというスタイルの授業に取り組み始めています。(3年生のみ)

板書の時間が必要なくなった分,生徒の近くで個別指導する時間がグッと増えました。別の言い方だと,机間指導ですね。

例えば,間違えやすい漢字を点検して指摘したり,作図のミスを指摘して修正させたりしています。

小数点や分数の計算に手間取っている生徒への支援をしたり,なかなか挙手して質問できない生徒の疑問に対応したりしています。





そんな折,ふと思いついたことがあります。

このような個別指導が充実してくれば,まちがいなく生徒の学力は高まるだろう。

去年の研究発表会で感じたように,パワーポイントなんてどこで見ても同じだ。

パワポに教師のセリフを入れたり,演示する様子を動画に撮って,合わせて編集したものを見てもらえれば,いつでもどこでも何度でも授業を受けられることになる。

例えば,YouTubeに載せておいて,家でこの授業動画を視聴してくる。学校では実体験としての実験・観察を行ったり,問題練習などの個別指導やディスカッションなどのグループ学習を行ったりする。





そして,これは以前にTVかなにかで知っていた『反転授業(flipped classroom)』のことだと思い当たりました。

別に新しいことではなくて,すでにアメリカやカナダでは実践されており,日本でも少しずつ広まっている教育手法です。

『反転授業』 Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E8%BB%A2%E6%8E%88%E6%A5%AD



もちろん課題はあります。

第一に,インターネット環境が整っていない家庭があるということです。

解決策としては,オフラインでも見られるようにDVDに焼いて渡す,iPad等に入れて渡す,ということです。

第二に,授業動画で何度見ても理解できない生徒がいたらどうするかです。

解決策としては,どのクラスでも使える共通したビデオではなく,生徒の実態を把握した,特定のクラスのための動画を作るということです。

第三に,授業動画を作成する時間や環境があるかです。

今のパワポ資料だけでも,作成に時間がかかっています。これを毎時間分,しゃべりや演示実験なども含めて,動画として作るなんていうのは,個人レベルでは難しいように思います。



しかし,課題があるということは,解決策があるということです。

ICTの普及が進んでくれば,コンテンツの利用法が研究の中心にシフトしてくる,というのは以前にも述べました。

その研究のなかには,この反転授業も含まれるように思います。
さまざまな課題が見つけ出され,解決されていくでしょう。

さて,世界で,もしくは日本で,反転授業は普及するのでしょうか。

自分の実践も0.1歩・・・,0.01歩くらい貢献できたらいいなと思います。さて,明日のパワポを作るか・・・^^;

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...