言葉にする2013/01/12

部活でこんな話をしました。

「どうして言われたことができないんだ?」

生徒がヘマをして怒った訳ではありません。

「先生に言われて『はい、分かりました』と返事をした。それなのに「できない」ということは、実は分かっていないということだ。分かった、分かっていない、というのはどういう差?

分かっていないというのは、自分のものになっていないということ。
分かったというのは、自分のものになっているということ。

自分のもの、つまり自分の言葉で説明できるということ。
先生に言われた言葉ではなくて、自分の言葉で説明できる。
先生のイメージやお手本ではなく、自分のイメージを持っている。

それが『分かった』なんだよ。

だから新1年生に説明するつもりで、自分自身に自分の言葉で説明してごらん。頭のなかだけで何となく分かったつもりになるのではなく、実際に口に出して言ってみよう。練習ノートに先生からのアドバイスをヒントに、自分の言葉で書いてみよう。

イメージできたことは形にできるよ。言葉にできたことはできるようになるよ。」

という話を、3日間にわたって段階的に説明しました。さて、子ども達は分かったでしょうか?

私たち教師は、部活動の指導も「言葉」が勝負です。言葉にできなかったら強くできません。体罰で強くなるなら、どこの顧問も苦労はしません。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...