個人で電子黒板を用意するには ― 2013/09/18
自分の今の理科室にないもの,それは電子黒板です。
前任校にもありました。前々任校にもありました。
これだけ「ICTがいいものだ」と言われているのに,うちの学校には1台も導入されていないのです。導入すればいい,というものではないのも十分わかっています。
しかし,ないものは試しようがなく,ないものは欲しくなるわけです。
今日は研修として学校公開に行きました。各メーカーのICT機器の展示会も行われていたので,メーカーの方と話をしてきました。そんなこともあって,電子黒板を導入する方法を考えました。
前任校にもありました。前々任校にもありました。
これだけ「ICTがいいものだ」と言われているのに,うちの学校には1台も導入されていないのです。導入すればいい,というものではないのも十分わかっています。
しかし,ないものは試しようがなく,ないものは欲しくなるわけです。
今日は研修として学校公開に行きました。各メーカーのICT機器の展示会も行われていたので,メーカーの方と話をしてきました。そんなこともあって,電子黒板を導入する方法を考えました。
前々任校で使っていたのが,これです。
「インタラクティブユニット eB-P」¥134,800 (内田洋行)
http://school.uchida.co.jp/index.cfm/19,1953,57,214,html

電子黒板にするためには,これをUSBでパソコンとつなぎ,パソコンをプロジェクター(もしくはTV)につなぎ,さらにプロジェクター(もしくはTV)を映した場所で位置合わせを行います。
黒板でもホワイトボードでも大型TVでも,何でも電子黒板にすることができます。
電源はUSBでパソコンから取ってくれるので,長いUSBケーブルを用意すれば問題ありません。
セッティングの手間はかかりますが,教室移動がある先生が,どの教室でも使いたいというときには,小型で軽いので扱いやすいと思います。
わたしは理科室に置いた50インチTVで使っていました。動かないようにTVに固定してしまえば,位置合わせの手間を省けます。(それ用の吸盤も付いています)
現在ではこれが進化して,「eB-S for school 」¥149,800 になっています。

ポケットに入るくらい小型化し,対応サイズが80インチから100インチに上がっています。
自分で買うならこれかな~と思っていました。そのときは値段を見て諦めました。
メーカーの人に教えてもらったのは,この「eB-S」などのe-黒板とパソコンをつなぐUSBをなくし,無線でつなげるようにするユニットでした。
「WU-10M ワイヤレスUSB無線キット」¥29,800

ただ,パソコンとは無線になりますが,この無線キット自体につなぐACアダプターが必要になります。(本末転倒な気がする。)
最新情報としては,これにバッテリーを積んでACアダプターを不要にしたモデルが出るのだそうです。
「eB-S for school」にバッテリーと無線キットを搭載してほしいところですが,値段が半端なく上がりそうですね。
ワイヤレスでつながる資料提示装置(OHC)や,パソコンやiPadなどの画面をワイヤレスで受信して表示させる「wivia2」など,だんだんICT教具もワイヤレス化が進んできています。
「wivia2」\74,800
http://www.uchida.co.jp/wivia/feature.html

しかし,どれを導入しようとしても値段が高いですね。20代だったら買っていたかもしれませんが,今の私にはゼロが一個多いです。そんなわけで,ここまで紹介しておいてなんですが,結構あきらめモードです。
自分としては,iPadをアドホック通信でAppleTVにつないでいる現状なので,必ずしも必須なものではありません。
iPadのカメラをつかえばOHCにもなります。GoodReaderに入れたPDFの教科書を使えば,デジタル教科書のように拡大したり,書き込みしたりもできます。写真はもちろん,動画もMP4で入れておけば再生できます。自助努力は結構してきたんです。
これ以上の出費と努力は,教師としての方向性を間違えそうで控えたいです。
ICT機器はある意味成熟してきていて,成長を1段階終わろうとしていると感じています。(3Dプリンタとか,これからさらなる進化もあるでしょうが。)
さまざまな機器が開発されました。いろいろな技術が導入されました。膨大なコンテンツが作られました。もうかなりお腹いっぱいです。
今日の公開授業でも非常に感じたのですが,これからの課題は「ICTの扱い方」ではなく「ICTの用い方」だと思います。
ICT機器の扱い方(使用方法)は自分で練習していくうちに使えるようになります。これは全国でさまざまな研修で「こんなふうに使えます」「こんなときに便利です」と紹介されています。
次の段階は,たとえば
「生徒の作品を映したり,発表させたりするときにはどのような点に気を付けるか?」
「どのタイミング(導入・展開・まとめ)でどのようなコンテンツを提示するとよいか?」
「電子黒板と黒板を並べて構造的な板書に仕上げるのはどのようにすればよいか?」
といった,ICT機器の用い方(活用方法)を研究していく段階だと思うのです。
「教材の本質に迫るためにどのようなコンテンツを使うか?」
「課題を追求するためにどのようなICT機器が有効か?」
「どのような生徒にICTを含めてどのような学習方法が適しているか?」
これらの問題は,メーカーさんではなく,現職の我々が現場で積み上げていかなくてはならないものでしょう。そういう研究が求められるようになるはずです。
今までとは逆に,メーカーから新機種を提示してもらうのではなくて,現場からメーカーへ要望を出して行くようになるかもしれません。
今日の学校公開で,このようなことを考えて帰ってきました。
メーカーの方には,私が使っているiPadのPDF教科書を見せたり,展示してあったWindowsタブレットのOnenoteでデジタルノートとしての使い方を教えたりしました。しきりと感心していました。
「個人ではこれぐらいまでできますから,メーカーさんはこれを超えるものを作ってください。」と言ったら,苦笑いされました。
そんな私に朗報です。
「教材提示装置」の名目で要望していたブツが予算を通ったらしいのです。

EPSON EB-436WT デスクトップ型超短焦点プロジェクター(インタラウティブ機能搭載)
本当に買ってもらえるか分かりませんが,うまいこと導入されるといいな~。
本当に買ってもらえるか分かりませんが,うまいこと導入されるといいな~。
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