Windowsタブレットを使ってみた。2015/03/06

一週間,空いた時間を見つけてWindowsタブレットをいじってみました。

その感想をまとめてみます。

まぁ残念だったと初めに言っておきます。



貸し出された機種は,FujitsuのArrowsTabです。

以前に「欲しい!」と記事を書きました。それが試用できたわけです。

防水性だけでなく,耐薬品にもなっていて,理科室で使うには心強い機種だと思っていました。

ペンも本体内蔵でいつでも使えますし,なくす心配も少ないです。



残念だったことの1つ目は,貸し出し元の制限がかかっていて,アプリを自由に入れられなかったことです。

Officeが何も入っていなかったので,作成したパワーポイントを開くこともできませんでした。

Evernote(Windows版は「Evernote Touch」という)も試してみたかったのですが,ネットワークのセキュリティでダメでした。



国数英のデジタル教科書や,5教科のドリルがアプリやリンクとして入っていたので開いてみましたが,自分の授業では使えませんでした。

デジタル教科書には音声データも入っているので,英語科の先生などは興味をもっていましたが。

理科でまともに使えそうなのは「星座表」くらいでした。iOS版もありますが,あれは見ているだけでもいいですね。



残念だったことの2つ目は,USB3.0接続のモバイルHDDが不安定だったことです。

USBからの給電が足りないのだと思って電源ケーブルもつないでみたのですが,ダメでした。

ですから,データが破損することを考えると,HDDのデータを読み込ませるのも怖くなってしまいました。



残念だったことの3つ目は,ソフトキーボードが使いづらかったことです。

画面上のキーボードを叩くことはiPadで慣れているのですが,画面の半分を隠してしまうようなキーボードは使いにくいです。

デジタルペンの反応と変換精度がいいだけに,残念でした。

アプリ側の対応も含めて,この辺はまだiOSやAndroidに一日の長がありますね。

外付けのキーボードが使えるに越したことはないのだと思いました。



残念だったことの4つ目は,バッテリーの減りが速いことです。

電源を切らずに,待機状態(スリープ)にしておくと,順調にバッテリーが減ってしまいます。

iPadは数日もちますが,Windowsタブレットは2日もちませんね。

シャットダウンやスリープからの起動時間は,特に不満に思うほど遅くはありません。

しかし,結局バッテリーを気にしてしまうならば不安になってしまいます。

iPadのように,しばらく充電するのを忘れていても大丈夫というくらいのバッテリー消費になってほしいです。



残念だったことの5つ目は,Windowsの不安定さ,分かりづらさです。

画面が固まる。キーが反応しなくなる。ワイヤレスLANが繋がらなくなる。など,数日の中でいろいろな不具合に遭遇しました。

また,メトロ画面を出すだけでも,本体のWindowsロゴを押す,画面右側をスワイプして「チャーム」を出す,デスクトップのWindowsロゴをタップするなど,複数の操作があります。

自分で好きなものを選べと言われそうですが,分かりづらいです。

自分が分からないだけなのか,不具合を起こしているのか,お作法に慣れるまでの辛抱なのかもしれませんが,とにかくイライラしました。

この辺がWindows10で解消していることを願いますね。





そんなわけで,せっかくお借りしたWindowsタブレット(Arrows Tab)なのですが,学校で使うには問題が多いことが分かりました。

個人で使う分には多少の不具合も我慢できるでしょうが,学校現場は安定性と分かりやすさは重要です。

そう考えると,安定性ではiPadのほうが上。汎用性ではWindowsタブレットのほうが上。あいだ取ってAndroidがいいのかな??なんちゃって。

とりあえず,自分で買って手元にあるのはiPad(第3世代)とAndoroidのSH-02Eですので,こいつらの活用をまた考えてみます。
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