【教育実習生へ】2日目への所見と解説2018/05/09

恐ろしいことですが、生徒は教師の鏡です。

教師が学んでいる姿を見て、生徒は学ぶことに価値を感じます。

教師が感謝や尊敬を示すことで、生徒は感謝や尊敬を学びます。

生徒にとって、教師は最大の学習「環境」なのです。



言葉で伝えることはもちろん大切ですが、

教師の一挙手一投足、服装、表情、声色、視線でさえも

生徒にとっての学びになります。

授業に積極的に入っていく先生のやる気は、生徒に伝わっています。

一つ一つ頑張っていきましょう。



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教師というのは、「勉強をする」ことの専門家です。

自分に対するプレッシャーにもなりますが、勉強することをやめてしまったら、教師ではいられません。

隣の先生とも「あれ?なんだっけ?」なんて言いながら確認しましたが、教育公務員特例法にこうあります。

『第二一条 教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。』



これは、地方公務員法にはありません。

絶えずと書いてありますから、教員は24時間、研究と修養に努めなければならないのです。

勤務時間だけ頑張ればいいのではありません。なんてブラックな法律なんでしょうかw

そんなわけで、教師が常に学ぼうとする姿勢を生徒にお手本として示すのです。



そしてこれは、感謝や尊敬に対しても同じです。

ここは理解が難しいかもしれませんが、感謝や尊敬を示すのは、誰が誰に対してでしょうか。

それは、教師が、生徒に対して、感謝や尊敬を示す、のです。

教師が上司に感謝や尊敬を示せと言っているのではありません。(もちろん、それも常識レベルで必要でしょうが)



先生が生徒に感謝する。つまり「ありがとう。」と言うのです。

先生が生徒を尊敬する。つまり「リスペクトする」ということです。

あ、バレましたね。

「リスペクト」という言葉でごまかしました。

この生徒を尊敬するというのが、難しいのですよね。



尊敬を示す言葉とは何でしょうか?

何を言ったら尊敬を示すことになるのでしょうか?

実は簡単な言葉ではないのです。



たとえば、「おはようございます。」と言うことも尊敬を示します。

だって、尊敬していない人に挨拶なんてしませんよね。もしくは、心からの挨拶はできないはずです。



難しいのは、「すごいね!」などです。

授業中もつい言ってしまいますが、これには「評価」の要素があります。

アドラー心理学は褒めもしなければ、叱りもしないのです。基本的に評価しません。(評定をつけるためにやってますが…矛盾)



「すごいね!」には、

「こんなことができるなんて、私から見るとあなたの能力は素晴らしいです。」という尊敬の意味にも取れます。

もしくは、

「こんなことができるなんて、以前のできなかった状態から成長したあなたの可能性は素晴らしいです。」という個人内評価としての尊敬です。

しかし、

「こんなことができるなんて、あなたの能力が他の人の能力よりも高いことが私にはわかります。」という評価の意味にも取れます。

あなたは上で、周りの人は下で、それが見分けられる私はもっと上だという縦のつながりを示してしまいかねないのです。





実習生にはまだ分からないだろうなと思いつつ、いつか分かってほしいなと思って書いておきました。

私もまだまだ勉強しています。

特にこの、「尊敬を示す」という部分は本当に理解と行動が難しく感じています。

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